『初恋』(ギャガ・コミュニケーションズ2006:塙幸成)を見てきました。今年一番の傑作です。
“あの三億円事件の実行犯は女子高校生だった”というキャチフレーズの映画です。三億円事件はメインテーマではなく、タイトル通り、みすず(宮崎あおい)と岸(小出恵介)の恋がテーマです。バックグランドとして、1966年から1969年の新宿と若者が存在しています。
それらが、からみあって私の心にせつなく響いてきます。あの時代に青春を過ごしたということは、一生の財産であり誇りであると再認識させられました。
宮崎あおいは文句の付けようもないくらいうまい。『好きだ!』(ビターズ・エンド2006:石川寛)もよかったけど、『初恋』の出演でよりスケールアップしたようです。
NHK連続ドラマ「純情きらり」にもオーデションなしで主役に選ばれた実力の持ち主です。今後が楽しみな女優です。
2006.06.15(木)