2006-09-21 俳優・石原慎太郎 東宝 『危険な英雄』(東宝1957:鈴木英夫)での石原慎太郎が素晴らしい。しっかりと俳優をしている。滔々とした長ゼリフをカメラ据えっぱなしのワンカットで演じたりしている。「俳優の素質は裕次郎より俺のほうが上」と豪語するのも『危険な英雄』で得た自信だろうし、実際にこの作品を見て、彼の自惚れも納得できる。 これもひとえに鈴木英夫監督が、慎太郎を徹底的にしごいたおかげである。演出の勝利である。