24日シネマアートン下北沢にて、『花の慕情』(東宝1958:鈴木英夫)を見る。再見である。
前回はカラーが色褪せたプリントで、花の色がすべて茶褐色になったものだった。今回はニュープリントで、生け花の色があざやかに出ていて満足。
相変わらず小気味良いテンポで進み、省略もあざやか。例えば、杉村春子が二人の結婚を許す決心をして、宝田明の母親・長岡輝子を訪ねるシーン。杉村が照れくさそうな満面の笑みを浮かべながら玄関を開ける。カットはそこで切り替わって司葉子の身を隠している山里のシーンへとなる。何カットかはさんで、山道でふたりがめぐり会えて、ジエンド。上手い!