ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)


 『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)、2日夜に丸の内ピカデリー1で見てきました。
 いい映画です。登場人物、ひとりひとりへの愛情あふれる目配せが感じられます。さすが、長澤雅彦監督、演技のつけ方がうまい。
 多部未華子石田卓也の目がいい。勢いがあります。石田卓也は『ラフ』(東宝配給2006:大谷健太郎)に次いでの好演です。助演男優賞候補です。
 物語は坦々と進み、ラストへの静かな感動へとつながる。泣かせや劇的な感動を期待する人には受けないかもしれません。
 実際、残念ながらお客は入っていません。同時刻に終了した、向かいの日劇2『涙そうそう』(東宝配給2006:土井裕泰)からは、お客がどどっと出てきていました。
 宮城県出身恩田陸さん、なぜか水戸一高出身となり、その伝統行事「歩く会」がモデルになっています。私の友人(かなり年下の)も、水戸のボランティアスタッフとして名前がクレジットされていました。
 今年は、仙台在住の流行作家二人が映画デビューしています。伊坂幸太郎原作『陽気なギャングが地球を回す』(松竹配給2006:前田哲)と恩田陸原作『夜のピクニック』です。これからも応援していきたいな、と思っています。