ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『図々しい奴』(瀬川昌治)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『図々しい奴』(東映東京1964:瀬川昌治)を見る。
 小学6年で母親が死に天涯孤独になった小田切人(おだきりひと)は、岡山の若様(杉浦直樹)と知り合い書生となる。岡山一中を5回も落第した切人は、勉学に見切りをつけて、東京に遊学している若様を頼って上京。ここから成人した切人の谷啓が登場、抑えた演技でよい。
 図々しい奴というよりも誠実な奴というほうがあっている。これは瀬川監督の資質のせいかもしれない。