ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『三匹の狸』(東宝1966:鈴木英夫)

 シネマアートン下北沢での「喜劇特急・第二幕/第1週・小沢昭一」にて見た作品です。なお、カラーが完全に抜け落ちた退色版でした。
 3匹の狸(詐欺師)こと伴淳・小沢・宝田プラス女詐欺師・星由里子が繰り広げる詐欺の手口の数々。特に小沢昭一が中国人や黒人に扮したりしての大活躍、抱腹絶倒もの。三国人に扮しての言語に関しては、藤村有弘にかなわないが、その雰囲気というかそのものになりきる演技力では小沢昭一の右に出るものはいない。
 この程度のプログラムピクチャーでも充分に笑わせてくれる当時のレベルの高さ、翌日見た『笑の大學』(2004:星護)でのクスクスとしか笑えないレベルの違い。この程度で満足しなければいけない今の観客は不幸だ。
2004.11.15(月)