ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

、『三等兵親分』(瀬川昌治)


 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『三等兵親分』(東映東京1966:瀬川昌治)を見る。
 これはいい。普通7人もいると、ひとりやふたりぐらい、キャラがはっきりしないのがでてくるのだが、これは違う。芸達者を揃えたとはいえ、それぞれのキャラクターがきっちり描き分けられている。すごいことである。
 大卒の編集者・江原真二郎は補充兵として応召される。同期兵がヤクザの親分・遠藤辰雄、サーカスの軽業師・山城新伍、辻占い師・由利徹、スリ・小島慶四郎、運転手・関敬六、警察官・田中春男たち。その他に、古年兵として南道郎、南利明佐山俊二など、ほんとに芸達者ばかり。
 彼らを巧みに操って楽しいだけではない、ちゃんとした反戦映画にもなっている。すばらしい!!