ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

赤坂プリンスホテル


 銀座シネパトスのレイトショーにて『大冒険』(東宝1965:古澤憲吾)を見る(2001.10.27)。
 ラスト、大団円でのクレージー・キャッツ、歌のシーン。ロケ地は赤坂プリンスホテルのガーデンである。『若い季節』(東宝1962:古澤憲吾)でも、ラスト、会社のパーティーシーンが同じガーデンで行なわれている。
 古澤憲吾の好みというより、両方とも製作に渡辺プロがからんでいるので、そちらサイドの好みか。『育ちざかり』(東宝1967:森谷司郎)では、内藤洋子と村松英子小山田宗徳の姉夫婦が都心のプールで泳ぐシーンがある。それも赤坂プリンスホテルのプールである。
 池田首相の所得倍増計画で豊かになりつつある1960年代の一般庶民といっても、なかなか赤坂プリンスにいけるものではなかったはず。だからこそ、映画を見て疑似体験する、夢見る世界が成立したのかもしれない。