ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

北川町子

 4月8日生まれ、北川町子(きたがわ まちこ) 本名:北川好子

 1932年、東京市淀橋区生まれ。
 生家は文房具屋。兄が一人いたが戦死。
 淀橋第三小学校を経て都立第五高等女学校に進む。
 1949年、新東宝撮影所に見学に行った際、製作主任の大村完三に勧められて高等女学校を中退して綜芸プロに入る。大部屋女優となり、本名で仕出し出演する。
 1950年1月、東宝へ移籍。『若人の歌』(東宝1951:千葉泰樹)で初めて台詞のある役がつく。以後、『完結・佐々木小次郎』(東宝1951:稲垣浩)、『結婚行進曲』(東宝1951:市川崑)、『ラッキーさん』(東宝1952:市川崑)、『金の卵』(東宝1952:千葉泰樹)などに出演。
 『逃亡地帯』(東宝1953:杉江敏男)では、主役・三國連太郎の情婦を演じて認められる。この作品より北川町子に改名する。
 以後、『お祭り半次郎』(東宝1953:稲垣浩)、『山の音』(東宝1954:成瀬巳喜男)、『芸者小夏』(東宝1954:杉江敏男)、『初恋三人息子』(東宝1955:青柳信雄)など、多数の作品に出演する。
 1964年8月7日、児玉清と結婚(児玉が北川の姓を名乗る)、一男一女あり。
『クレージー黄金作戦』(渡辺プロ=東宝1967:坪島孝)を最後に映画界を去る。

 『奥様は大学生』(東京映画製作、東宝1956.02.26公開、監督:杉江敏男)
 当時、話題の学生女房にスポットを当てた作品。木村功香川京子の夫婦で、木村は会社員、香川が大学生という設定。北川町子は、木村功の会社同僚として登場する。
2000.06.09(金)