ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『象の背中』(2007:井坂聡)

 ユナイテッド・シネマ豊洲にて、『象の背中』(2007:井坂聡)を観る。1000円の日。
 余命半年と宣言された肺ガン患者・役所広司の身勝手さには呆れ果ててしまう。延命治療を拒否し、妻には打ち明けず、男だからということで長男には秘密を共有させ、さらに愛人にも打ち明ける。
 死期を悟った象が群れから離れて寂しく死んでいくように、死の旅路へと出発するのかと思いきや、、、。会社で倒れて救急車の世話になるは、ホスピスに入院して妻(今井美樹)のつきっきりの看護に頼るは、顔を見たいと言って愛人(井川遥)を病室に(結果として)呼び寄せたり、なにをか言わんやである。
 タバコをプカプカ吸って、煙害を撒き散らし、公共の灰皿を汚しまくり、その結果、肺ガンになった人は、象のように誰にも頼らず、この世に別れを告げてほしいものだ。