ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『月形半平太』(東映京都1961:マキノ雅弘)

 フィルムセンターにて『月形半平太』(東映京都1961:マキノ雅弘)を見る。500円。
 長州出身の勤皇派・月形半平太(大川橋蔵)が薩長連合に奔走する姿を、愛人・丘さとみや青山京子、里見浩太郎と西崎みち子の恋人たちをからめたお話。
 月形半平太はちょっと立派すぎて、男女のラブシーンは情感不足。大川橋蔵が美男すぎて惚れて惚れられての対等な関係ではなく、男が主で女が従の間柄。これではおもしろくない。恋愛は五分五分でなければつまらない。
 だからこそ、ラストの悲壮感あふるる最期もあまり共感できないのだ。