フィルムセンターにて、『おかる勘平』(東宝1952:マキノ雅弘)を見る。500円。
もっとミュージカルっぽい作品かと思ったら、帝劇ミュージカル公演「おかる勘平」のバックステージもので、歌と踊りは舞台公演そのものであった。しかし、それはそれでおもしろく、榎本健一、越路吹雪、岸井明などの歌がたっぷり聴けて満足。
腰元ダンサーズのひとりに北川好子(町子)、かなりセリフもあり岡田茉莉子の代わりに電話に出たりする。
同じく腰元ダンサーズの一員として北原三枝も日劇ダンシングチームに在籍のまま出演している。こちらも少しセリフあり。
『次郎長三国志・9部作』で関東綱五郎を演じた森健二が、舞台のプロデューサー(?)的な役回りの牛島(?)に扮して大活躍。と、調べたら彼は戦前、エノケン劇団(1932~1938年)で活躍したとのこと。師匠の出る作品では久しぶり(戦後初の映画出演)に出たようだ。
他に、田武謙三や照明係に堺左千夫も出演していた。