ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

02月28日、菅井きん(2008)


 きょう2月28日は、菅井きん(すがい きん)さんの誕生日です。1926年生まれの82歳になりました。おめでとうございます。仕事所属。
東京市牛込区早稲田町生まれ。
 織物業を営む父・吉平と母・きくの二男三女の二女。
 市立本村小学校から頌栄高等女学校に進み、1943年に卒業。
 文部省総務課、東京帝国大学学生課などで事務員生活を送る。
 敗戦後、東京芸術劇場研究所に入る。
 1947年2月、久保栄・作「林檎園日記」で菅井きんの芸名にて初舞台。
 その後、劇団が解散したので、俳優座に入る。
 1948年、「火山灰地」(久保栄・作)、「黄色い部屋」(真船豊・作)で好演する。
 以後、数々の舞台を踏む。
 1950年、俳優座の佐藤正之と結婚。佐藤は、製作から俳優座映画製作部長から(株)仕事の社長までなったが、1996年12月16日、肝不全のため死去、享年78歳。
 菅井きんの映画初出演は、『風にそよぐ葦』(東横映画1951:春原政久)の端役にて。
 その後、『キューポラのある街』(日活1962:浦山桐郎)でのサンキチ(森坂秀樹)の母親役に代表される生活苦に喘ぐ庶民の役を数多く好演する。
 1984年度(第8回)日本アカデミー賞最優秀助演女優賞受賞『お葬式』(伊丹十三)
 1991年、紫綬褒章受賞。
 『ゴジラ』(東宝1954:本多猪四郎)では、大沢婦人代議士に扮し、「事実は堂々と公表せよ!」と叫んでいた。
 『化粧師』(2002:田中光敏)では、深川の大火で焼け出され焼け野原のバラック小屋に住むばあさんに扮し、撤去しようとする役人たちに仲間たちと共に立ち向かっている。
 『黄色い涙』(2007:犬童一心)では村岡栄介(二宮和也)が住むアパートの大家でたばこ屋店主・よねに扮していました。