ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『100発100中・黄金の眼』(東宝1968:福田純)

 シネマヴェーラ渋谷にて、『100発100中・黄金の眼』(東宝1968:福田純)を見る。
 やっと見れたということだけで満足。たとえ茶褐色に退色したプリントであってもフィルムで見れたことの幸せ。
 作品の出来はというと、快作『100発100中』(東宝1965:福田純)とは似て非なる凡作であった。主演の宝田明だけ残り、ヒロインが浜美枝から前田美波里に変わり、手塚部長刑事が有島一郎から佐藤允に変わっている。どうして続編は、出演者の格をさげるのだろうか。有島から主演格の佐藤允に変えた狙いは、アクションを強化させようとしたのだろう。けれども成功しているとは言えない。その反面、コメディ部分がかなり弱まってしまった。
 やはり、脚本から岡本喜八が抜けた穴は埋められなかったということか。