3月14日は、栗原小巻(くりはら こまき)さんの誕生日です。1945年生まれの63歳になりました。おめでとうございます。本名:同じ。
1945年、東京都世田谷区生まれ。児童劇作家の父・一登と母・美和の一男一女の長女。弟・千里は東宝演劇部助手を経て、現在は加来英治と名乗る脚本・演出家。
杉並区立永福小学校から桐朋女子中学を卒業して、1960年に桐朋女子高校に進む。小学校時代からヴァイオリンを習いヴァイオリストを目ざしたが、バレリーナ志望に切り換え、1960年に高校中退して東京バレエ学校に入学する。
1963年、俳優座養成所に15期生として入る。同期は、赤座美代子、三田和代、原田芳雄、夏八木勲、地井武男、村井国夫、竜崎勝(故人・フジテレビアナウンサー高島彩の父親)、前田吟、高橋長英、浜畑賢吉、林隆三、河原崎次郎、秋野太作、二本柳敏恵(現・俊衣)、などの錚々たる顔ぶれで、俗に“花の15期生”という。
1964年7月、森川時久演出のフジテレビ「みつめいたり」に主演してドラマデビューする。これは内容が暗いということで、オクラ入りとなり実際の放送は1968年10月。
実際のテレビ初登場は、1965年TBS「金曜劇場/山ほととぎすほしいまま」にて。NHK「虹の設計」(1965)にも出る。
1966年3月、養成所卒業公演「自由と少年」(田中千禾夫・作)でヒロイン香月さつきを演じて注目され、4月に俳優座の準劇団員となる。同期生43人のうち俳優座に入団できたのは5人で、女性は栗原小巻ひとりだけ。
1967年1月スタートのNHK大河ドラマ「三姉妹」に岡田茉莉子、藤村志保とともに起用され、末娘のお雪に扮して全国的な人気者となる。
1967年5月、『ゴメスの名はゴメス・流砂』(高橋治)にて映画デビュー。
その後、俳優座の看板女優として舞台にたちつつも、映画・テレビにも出演している。
代表作は、『忍ぶ川』(俳優座=東宝1972.05.25公開、監督:熊井啓)。
三浦哲郎の芥川賞受賞作を熊井啓が執念をかけて映画化した作品。栗原小巻は、幸うすく生まれたがやさしさと明るさを失わず一所懸命に生きる志乃に扮して、見るものの共感を得た。
第10回ゴールデン・アロー賞の映画賞受賞。1972年(第27回)毎日映画コンクール女優演技賞受賞。
栗原小巻さんの最近作は、『ミラーを拭く男』(2003:梶田征則)です。
写真は、1枚目が最近の某インタビュー記事から
2枚目は、『乳泉村の子』(1991:シェ・チン)、
3枚目は、「初恋」(TBS1971)より