ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『恐怖の逃亡』(東宝1956:マキノ雅弘)



 シネマヴェーラ渋谷にて『恐怖の逃亡』(東宝1956:マキノ雅弘)を見る。1000円(会員)。
 宝田明と安西郷子の恋人が、金貸し平田昭彦を殺し、九州まで逃げ回る話。かなりのスリルとサスペンスを期待したが、宝田と安西のベタベタな甘いカップルぶりが目立っていて、ちょっとガッカリ。
 でも、収穫もあり。バーテンを演じた中山豊、岡本喜八作品の常連俳優だが、後にも先にもこんなにセリフが多い大役は初めてではなかろうか。彼の代表作を見ることができ幸せであった。
 もうひとつ、平田昭彦宝田明の身長差の発見。二人が対峙すると、段違いというくらい身長差ができてしまう。平田は170センチ台後半のスラリとしたイメージが強かったが、実際は173センチ。宝田明の182センチと並んだら、当然のごとく身長差が目立ってしまうわけだ。