ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『嫉妬』(松竹1971:貞永方久)

 シネマヴェーラ渋谷浅丘ルリ子の映画たち」にて、『嫉妬』(松竹1971:貞永方久)を見る。1000円(会員)。
 結婚5年の平凡な主婦・岩下志麻は、夫・加島潤が心中で死んでしまい、呆然としてしまう。しかも相手の女は助かったという。そこから、真相を突き止め復讐のお話が始まる。
 岩下志麻浅丘ルリ子の共演は最初で最後かな?さらに母親役となると志麻は何作か経験あるが、ルリ子は限りなくゼロに近いかな。
 細川俊之が志麻の本名をどうして知ったのか、などという細かい説明不足は多々ある。けれども、貞永監督は志麻とルリ子の情念を描ききることに熱中するのみである。
 こうなるとなぜ心中したかなど、どうでもよくなってしまう。ただ嫉妬のみで復讐のエンディングへとまっしぐらであった。
 なお、この作品、製作・銭谷功、照明・藤林甲、編集・渡辺士郎、助監督・村川透、などがクレジットされている。浅丘ルリ子も当時、石原プロに所属していたことを考えると、石原プロの持ち込み企画かもしれない。