ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『東京のヒロイン』(新東宝1950:島耕二)

 神保町シアターにて『東京のヒロイン』(新東宝1950:島耕二)を見る。「男優・森雅之」特集の1本。1200円。
 轟夕起子が雑誌編集者に扮して、東京の街を颯爽と闊歩するお話。しかし、もうかなり太ってしまった彼女をヒロインとするにはちょいと苦しい。妹役の香川京子のほうが適役である。
 森雅之との典型的なボーイミーツガール映画ではあるが、話の展開がモタモタしている。オリジナル94分から30分もカットされた63分という短縮版にもかかわらずである。
 おもしろいなと思ったのが、酔っぱらいに扮した潮万太郎。笑い上戸でその笑いがわざとらしく感じられた。しかし、何度も登場し、森雅之轟夕起子との喧嘩シーンまでつきまとう徹底ぶりを見せられては、大笑いするほかない。
 潮万太郎の快演ぶりと、島耕二のラブコメディ演出手腕に拍手!