ラピュタ阿佐ヶ谷にて『サザエさんの赤ちゃん誕生』(宝塚映画1960:青柳信雄)を見る。「昭和家族百景」特集の1本。800円(会員)。
時事ネタで「美智子妃の出産」というのが、サザエさんの出産とからめて井戸端会議に出てきた。この頃の映画は時代の最先端を行っていたというか、流行やら最新の話題を巧みに取り入れていた。だからこそ、何十年たっても、時代風俗は色あせずに見ることができる。
今回のサザエさんは、赤ちゃん誕生という21世紀の現在にも通じる普遍的テーマのせいもあり、微笑ましくも楽しく見れた。おまけに夢想シーンはお約束のミュージカル仕立てとなっている。江利チエミのみが歌うのかと思いきや、小泉博とのデュエットが2曲もあり、ニコニコでした。
助監督は森谷司郎。『悪い奴ほどよく眠る』(黒澤プロ=東宝1960:黒澤明)で黒澤組専属になる前の最後のチーフ助監督作品かもしれない。