ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『誰も守ってくれない』(2009:君塚良一)




 新宿ピカデリー・スクリーン3にて『誰も守ってくれない』(2009:君塚良一)を見る。1000円(平日のA列)。パンフレット600円。
 犯罪者の家族をマスコミや世間一般の迫害から守らなければいけないのか、という、重いテーマである。
 そのテーマを、家族を守る刑事の過去の後悔と家族崩壊の危機をからめて描いている。脚本としては上手い設定である。しかし、それを巧みに演出できたかというと、残念ながらノーである。
 もっとストレートに少女に視点をあわせたほうがよかったのでは。そうすれば、マスコミの行き過ぎ、世間の怖さが伝わったのではなかろうか。
 志田未来が主演女優賞を取れるチャンスであったのに残念!とはいえ、その演技力は大女優の予感を感じられて、成長が楽しみである。