ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『この若さある限り』(日活1961:蔵原惟繕)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『若さある限り』(日活1961:蔵原惟繕)を見る。昭和の銀幕に輝くヒロイン[第47弾]吉永小百合の第1週。800円(会員)。
 クレジットタイトルは、浜田光昿(この作品まで光昿、次から光夫になる)と吉永小百合の二人並列。でも、これは完全な浜田光夫主演の作品。高校3年の大和田行雄(浜田)は国語教師・河合のぶ子(吉行和子)に夢中。隣に住む幼なじみ・並河亮子(吉永小百合)はそれがおもしろくない。
 浜田と吉行の愛情の行き来、それにからむ吉永と吉行の婚約者・永瀬英助(内藤武敏)のそれぞれの感情の揺れ動きを、ていねいに描ききったところはさすが蔵原惟繕である。
 特に、吉行和子の匂いたつような美しさったら、ありゃしない。浜田じゃなくとも、ほれぼれしてしまう。
 行雄と亮子の家族(小夜福子清水将夫東恵美子、など)もしっかり描き、吉行の同僚・小園蓉子(メガネっ子!)もご愛嬌出演でうれしい。75分という短さもよし!