ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『四季の愛欲』(日活1958:中平康)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて『四季の愛欲』(日活1958:中平康)を見る。「孤高のニッポン・モダニスト 映画監督中平康」の1本。招待券(会員ポイントがたまって)。
 女優陣がすばらしい!山田五十鈴を筆頭に、桂木洋子中原早苗、楠侑子、渡辺美佐子、みんな魅力たっぷりに華麗なるカッティングで描ききった中平康は天才だ!
 と叫び出したくなる。特に、『現代悪党仁義』(日活1965:中平康)の騙しあいゲームの出来損ないをなんの芸もなく、カメラ据えっばなしの長回しを見せられた後だけに、よけい天才に思えてしまう。
 中平康も酒に溺れることなく、『四季の愛欲』の安井昌二のように誠実に人間観察を続けていれば、もっとすばらしい作品を残せたのに、、、。