浅草名画座にて、『多羅尾伴内 鬼面村の惨劇』(東映東京1978:山口和彦)を見る。900円(ラスト2本割引)。
クレジットタイトルのバックが白塗りの暗黒舞踏。そのおどろおどろしい世界が、作品のつまらなさを暗示していて、「あちゃー」と思ったら、そのとおりだった。
第1作のかっこよさはかけらもなく、終始ヨボヨボ歩きの多羅尾伴内のまま。「私の名前が変わります」の歌は、タクシーのカセットでながすような手抜きぶり。
ミステリーも今の2時間ドラマ風に、ベラベラと説明して種明かし。どうやって調べたんだろうと、伏線もなく不思議な思い。
これで小林旭出演作112本鑑賞済み、残りは41本。この頃は既に見た作品ばかり上映され、なかなか未見作上映に立ち会えないのが残念。粘り強く待っていれば、限りなくパーフェクトに近づく日も近いと信じている。