ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『故郷は緑なりき』(ニュー東映東京1961:村山新治)

 神保町シアターにて『故郷は緑なりき』(ニュー東映東京1961:村山新治)を見る。「思ひ出は列車に乗って 川本三郎編 鉄道映画紀行」特集の1本。1200円。
 先日見た『北国の街』はこの作品のリメイク。こちらが本家本元。1年の3学期、冬景色からスタートして、2年に進級、田植えが済んだ田んぼ、夏、秋、そしてまた冬。季節感たっぷりの風景をバックにして、水木譲(携帯なので、とりあえず当て字)と佐久間良子の純愛をきめ細やかに描いている。何度見ても、幸福感にひたれる。
 もう30年以上前の1974~75年頃、四谷公会堂でこの作品を自主上映した時、プロデューサーの原伸光さんが、わざわざ見に来てくれた。私は受付で忙しく、あまり話はできなかった。今ごろになって、もっと話を聞いておけば、と悔やんでいる。