ユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン10にて『カイジ 人生逆転ゲーム』(2009:佐藤東弥)を見る。6ポイントを使って無料、パンフレット600円。
これはひどい。命を懸けた奇抜なゲームだけが存在して、登場人物たちのなんと薄っぺらいことか。しかも、佐藤慶、香川照之、天海祐希、光石研、藤原竜也、といった芸達者が揃っていてである。これまた演出不在の映画である。
役者たちが気乗りしていないのだったら、やる気を引き出すのが監督の仕事じゃなかろうか。それができないのなら、サスペンスの腕を磨くべきである。空中平均台シーンのなんと芸のないことか。あるいはカードゲームでの緊迫感のなさよ。ここらへんを手に汗握るようなスリリングに見せてくれなければ、映画化する必要はないのだ。
それと、藤原竜也の泣き叫ぶワンパターンの演技はもう見飽きてしまったなあ。そろそろ違う面を見せてくれないかな。そうしないと、事務所の後輩・松山ケンイチにますます差をつけられてしまうぞ!