スバル座にて『のんちゃんのり弁』(2009:緒方明)を見る。1300円(前売り券)、パンフレット600円。
緒方監督、前2作とはガラリと趣が違う下町人情喜劇に挑戦。出だしは快調、墨田区商店街の人情味あふれる人々やら同級生・村上淳らとヒロイン・小西真奈美の交流。どんなおもしろい作品になるかとワクワク。
しかし、しだいに失速。喜劇をめざしたのか、バツイチ女性の自立を描いたのか、何とも中途半端な仕上がりになってしまった。
笑いに走り始めたかなと思うと、妙に深刻ぶった描き方をしたりと、やはり前2作の資質をそのまま引きづっているようだ。
残念ながら、小西真奈美はちっとも魅力的には見えず、監督の力不足と言えるかもしれない。