ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『星のフラメンコ』(日活1966:森永健次郎)

 ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『星のフラメンコ』(日活1966:森永健次郎)を見る。「歌謡曲♪黄金時代1960's」の4本目。招待券(ポイントがたまったので)。
 生き別れになった母親を捜しに台湾に行く商船大学生・西郷輝彦。台湾の美人姉妹(王玲と井上清子)と知り合い、姉と恋愛関係となり、と書くとありきたりの異国ラブロマンスになってしまう。日本人の目から見た台湾というとらえ方ではあるが、かなり台湾側に寄り添った描き方をしている。それは台湾のシーンが全編の7割以上を占めていることでもわかる。
 戦争中、日本兵に親を殺された中国人を登場させたり、逆に日本に好意的な国民性を強調したりと、双方に気を使っている。肝心の母親捜し、となると、あまりスリリングでもなければ、感動的でもない。母親が台湾の人たちに教え歩いたという日本の歌をもっと効果的に使えば、少しは良くなっただろうに残念。