フィルムセンターにて、『夢』(1990:黒澤明)を見る。500円。
これで黒澤明監督をすべてみたことになる。30作品+『明日を創る人々』(東宝1946:山本嘉次郎、黒澤明、関川秀雄)をすべてフィルムで見て、ひとつ義務を果たしたような安堵感というか満足感でホットしている。
作品的には、一番おもしろくないのは見るからわかっていたが、予想以上につまらなかった。少年時代の「こんな夢を見た」はいいとしても、寺尾聰が見る夢がどうもいけない。特に原発による世界滅亡の有様は、主張があまりにもストレートすぎる。鬼のシークエンスにいたっては醜悪である。
とはいうものの、最後に笠智衆の村の話をもってきて見るものをホットさせるあたりはさすがである。
エンドクレジットをみたら、東宝生え抜きの俳優さんがずらりと並んでいて、堺左千夫、東郷晴子、東静子、夏木順平、等々、どこに出ていたんだろう。でも、キツネや鬼に扮していたら、再見してもわからんだろうから、もう二度と見ることはないだろう。と、見た人は私と同じ思いなのだろうか、お客さんは50~60人ぐらいのガラガラであった。
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