ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

05月14日、佐原健二(2011)

 5月14日は佐原健二(さはら けんじ)さんの誕生日です。1932年生まれの79歳になりました。おめでとうございます。本名:石井正好(旧姓・加藤)。
 1932年、神奈川県川崎市生まれ。
 聖マリアンヌ医科大学理事の父・健吾と母・貴美子の長男。
 攻玉社高校から1951年に中央大学法学部法律科に進む(1955年に卒業する)。
 1953年、ミスター平凡コンテストで準ミスター平凡に選ばれる。この時のミスター平凡は葉山良二、準ミス平凡は天路圭子で、後に日活に入る。
 このコンテストがきっかけで東宝演技研究所に入る。
 1954年2月、『さらばラバウル』(東宝1954:本多猪四郎)にて特攻隊員役で石原忠(いしはら ただし)の芸名で映画初出演する。
 1954年8月、『うれし恥かし看板娘』(東宝1954:青柳信雄)にて本格デビュー。
 1954年12月、研究所卒業、第六期ニューフェイスとして東宝と専属契約(同期に宝田明藤木悠河内桃子、日活に移籍した岡田眞澄)。
 『雪の炎』(東宝1955:丸林久信)、『制服の乙女たち』(東宝1955:青柳信雄)、『姿なき目撃者』(東宝1955:日高繁明)などに出演する。
 1956年10月、『殉愛』(東宝1956:鈴木英夫)から佐原健二に改名する。
 同年12月、『空の大怪獣・ラドン』(東宝1956:本多猪四郎)で、初主演する。以後、本多猪四郎作品を中心に主演・助演・脇役と大活躍する。
 1966年、TBS「ウルトラQ」に主演して、怪獣ブームを引き起こす。
 1976年10月、東宝退社。以後、フリーとなって、テレビ・舞台などで活躍する。
 現在は、ミズキ事務所所属。

 『悪魔の接吻』(東宝1959.10.25公開、監督:丸山誠治)
 小さな洋服店社長(河津清三郎)が、婿養子の息苦しさからか、愛人(草笛光子)と共謀して正妻(坪内美詠子)を絞殺する。それを若い運転手(佐原健二)との無理心中に見せかけるために、車に時限爆弾と死体を積んで運転手に運ばせる。計画成功と思ったら、手違いから、その車に若い姪(笹るみ子)が乗ってしまう。さあ、どうする、、、。
 後半、運転手の反撃が少しあるのだが、そこはさわやか青年を絵に描いたような佐原健二が演じるのだから、凄みが感じられず、演技的にも映画としても失敗に終わってしまう。
 彼は教科書に忠実にそこそこ演技もうまいが、プラスアルファの演技がなかったためにスターとして大成しなかったような気がする。2000.07.28(金)記

 佐原健二さんの最近作は、
修羅のみち1・関東VS関西 全面戦争勃発』(2001:小澤啓一)、
『KT』(2002:阪本順治)、
ゴジラ FINAL WARS』(2006:北村龍平)、
大決戦!超ウルトラ8兄弟』(2008:八木毅)、
『世界のどこにでもある、場所』(2011:大森一樹)、
『ホームカミング』(2011:飯島敏宏)、
です。
 『修羅のみち1・関東VS関西 全面戦争勃発』では医師に扮し、
『KT』では内閣官房長官役で椅子に腰掛けたままの風格ある演技を見せ、
ゴジラ FINAL WARS』では古代生物学者・神宮寺八郎に扮し、
『世界のどこにでもある、場所』では記憶喪失の資産家・金子正夫に扮していました。

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