ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『女子ーズ』(2014:福田雄一)







 『女子ーズ』(2014:福田雄一)をTOHOシネマズ錦糸町スクリーン6にて見る。1100円、パンフレット720円。
 昨年、3本(『コドモ警察』『HK/変態仮面』『俺はまだ本気出してないだけ』)を監督した福田雄一。その好調さを維持して、『薔薇色のブー子』に続いて、この作品もおもしろい。
 女子だけの「戦隊シリーズ」ものを作るという発想がよい。名前に色の入っているという理由だけで司令官・チャールズ(佐藤二朗)に選ばれし5人。
 リーダーのレッド・赤木直子(桐谷美玲)は建設会社の正社員で仕事を優先する女、
ブルー・青田美佳(藤井美菜)はアパレルショップの店員で気分を優先する女、
ネイビー・紺野すみれ(山本美月)は超お金持ちのお嬢様で恋愛を優先する女、
イエロー・黄川田ゆり(高畑充希)は極貧でいくつものバイトを掛け持ちしていてお金を優先する女、
グリーン・緑山かのこ(有村架純)は日夜稽古に励む「劇団カオス」の劇団員で夢を優先する女、
というメンバー。
 怪人たちとのバトルが愉快。5人そろわないと必殺技「女子トルネード」が使えない。そんな時ブルーがやってこない。怪人にバトルを待ってもらい携帯でブルーを呼び出すレッド。「まつエク中なので、現場に行かない」という返事。「まつ毛が決まらない女子とでも戦ってもらえますか?」と聞くレッド。「そんなことはどうでもいい」と怪人。「じゃ、捕まっている博士に聞いてみてよ」とブルー。「どちらかというとまつ毛がきちんとした可愛い子がいいな」と博士(きたろう)。「ほうらね、やっぱり可愛い女子がいいのよ。きょうは4人で闘って」とブルー。
 と、一事が万事、こんな調子。仕事中でも、怪人が現れたら、司令官チャールズに呼び出されて、闘う5人。すべて無報酬のボランティア。それもあって、1人、2人、欠けて、最後にはとうとう1人になってしまったり。その過程で、5人それぞれの生活ぶりをきちんと描き切っていて、すばらしい。
 そのバカバカしさに笑いころげながらも、ディテールをしっかり描きこんでいる演出ぶりに、ますます監督・福田雄一に目が離せなくなった。

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