ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『王妃の館』(2015:橋本一)







 『王妃の館』(2015:橋本一)を丸の内TOEI1にて見る。株主招待券使用。
 倒産寸前の旅行会社が、パリの高級ホテル「シャトー・ドゥ・ラレーヌ」に二組のツアー客をダブルブッキングさせることにより、会社の起死回生を図ろうとする。そこから起きる珍騒動。
 田中麗奈が率いるツアー客が水谷豊、吹石一恵緒形直人安達祐実の4人。彼らが昼のパリ市内観光に行っている間、ホテルに宿泊するのが、尾上寛之が率いる青木崇高中村倫也山中崇史野口かおる石橋蓮司の5人。その5人が深夜から朝までの市内観光に出かけてる間に、前述の4人が帰ってきて宿泊するという段取り。
 彼らが観光に出た後の、ホテル従業員総出での部屋の入れ替え作業がなんともドタバタ喜劇風でおもしろい。何度もやっているうちに別の組の持ち物が残ってしまい、それが見つかり、、、。
 舞台設定で笑わせ、役者たちの行動で笑わせ、そしてちょっとホロリとさせる。そのエンターテインメント演出ぶりは、堂に入ったもの。東映京都撮影所出身最後の監督・橋本一、ますます腕をあげていて、たのもしい限りである。
 コメディエンヌとしての田中麗奈もよし、その相棒・尾上寛之も大活躍。他の俳優陣も持ち味を出してしっかりと水谷豊の脇を固めていた。ちょっと残念なのが、緒形直人。せっかくの今までとは違った役柄にチャレンジしたのだから、もっとはじけてほしかったなあ。
 最後にミュージカルシーンも楽しめ、菊池銀河くん(『北のカナリアたち』で松田龍平の小学生時代である松田勇に扮した)の素晴らしい独唱も聴くことができ、満足、満足。
5月5日(火)鑑賞
      キャスト
水谷  豊    北白川右京(205号室:スランプの天才小説家)
田中 麗奈    朝霧玲子(屋根裏部屋:倒産寸前の旅行会社社長)
吹石 一恵    桜井香(202号室:傷心の美人OL)
緒形 直人    金沢貫一(201号室:成金実業家)
安達 祐実    ミチル(201号室:クラブのホステス)
尾上 寛之    戸川光男(屋根裏部屋:旅行会社添乗員)
青木 崇高    近藤誠(201号室:カタブツ&熱血警察官)
中村 倫也    クレヨン(201号室:ショーパブの女装スター)
山中 崇史    香取良夫(205号室:ベテラン文芸編集者)
野口かおる    早見リツ子(205号室:文芸編集者)
石橋 蓮司    丹野二八(202号室:元詐欺師)
安田 成美    ディアナ(ルイ14世の寵姫)
石丸 幹二    ルイ14世(フランスの太陽王)
山田 瑛瑠    プティ・ルイ(ディアナの息子)
菊池 銀河    オーギュスト(ガキ大将)
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