ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『龍三と七人の子分たち』(2015:北野武)












 『龍三と七人の子分たち』(2015:北野武)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン2にて見る。1000円。
 ヤクザから足を洗った龍三、同居している息子家族からは疎まれている肩身の狭い日々。そんな時、オレオレ詐欺に引っかかりそうになる。その相手が暴走族あがりのヤクザもどきの集団。その街のダニどもを一掃しようと昔の仲間を呼び集め「一龍会」を結成する、、、。
 個性あるヤクザを集める段階でのその腕前紹介はいいのだが、いざ実戦での本領発揮となるとうまくいってない。そのボケたジジイぶりも織り込み済みで面白おかしく描こうとしているのだが、あまり効果はあげていない。クスクス、程度の笑いしか生み出していない。全体の大枠だけ決めていて、細部の細かいところの構築が足りないようだ。
 たとえば、息子の会社をだまして巻き上げた200万円、資金を増やそうと競馬に全部つぎ込んでスッカラカン。でもそのあと、だまし取ったお金は会社に返金している。お金がないはずなのに即金で返したなんて、その金は誰が調達したの?
 ともあれ、京浜連合をつぶしたのはいいが、その過程でのカタルシスもあまりなく、なんともスッキリしない作品であった。

5月9日(土)鑑賞
      キャスト
藤  竜也    龍三親分(一龍会親分)
近藤 正臣    若頭のマサ(一龍会若頭)
中尾  彬    はばかりのモキチ(一龍会)
品川  徹    早撃ちのマック(一龍会)
樋浦  勉    ステッキのイチゾウ(一龍会)
伊藤 幸純    五寸釘のヒデ(一龍会)
吉澤  健    カミソリのタカ(一龍会)
小野寺 昭    神風のヤス(一龍会)
安田  顕    京浜連合ボス・西
矢島 健一    京浜連合・北条(羽毛布団詐欺)
下條アトム    京浜連合・徳永(障害者を装っての取り立て屋)
山崎 樹範    京浜連合・田村(オレオレ詐欺の金の受取役)
川口 力哉    京浜連合・佐々木(西のボディーガード)
  ?      京浜連合・?(若い暴走族風)
  ?      京浜連合・?(モキチの孫娘の恋人)
辰巳 琢郎    龍三が昔世話になった榊会長の二代目
勝村 政信    龍三の息子・龍平
池谷のぶえ    龍平の妻
込江 海翔    龍平の息子・康介
徳井  優    龍平の会社上司
萬田 久子    キャバクラのママ
清水富美加    キャバ嬢(モキチの孫娘)
ビートたけし   マル暴の刑事・村上
  ?      村上刑事の部下
芦川  誠    居酒屋店長
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