ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『帝一の國』(2017:永井聡)














 『帝一の國』(2017:永井聡)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン2にて見る。1000円。
 生徒会選挙を面白おかしく描いた作品と思いきや、なかなかどうして、奥が深く真面目な内容である。生徒のことを真剣に考えて、少しでもりっぱな生徒会にしようという若者たちの純粋な気持ちが満ち溢れている。
 その過程では大人社会の縮図のような権謀術策が充満している。でも最終的には正しい道筋へと落ち着く。この主人公のようにまっすぐ純粋な気持ちを持ち続けて、総理大臣になったら、きっと理想の國が誕生する、という明るい未来が信じられる作品だった。
 主演の菅田将暉は硬軟巧みに演じ分けて、絶好調。
 敵役の野村周平、二枚目もできるが、今回の三枚目はハマリ役、完全にノリノリで楽しく演じているのが感じられてうれしくなってしまう。
 この作品のキーマンとなった竹内涼真、男らしくカッコイイ。『青空エール』(2016:三木孝浩)ではそれほど印象に残らなかったが、今回は断然いい。今後に期待大。
 千葉雄大、作品ごとに少しづつ成長して大きくなっているようで、応援しているこちらもうれしい限りである。

 この作品、お薦めします。

2017年5月2日(火)鑑賞。
      キャスト
菅田 将暉     赤場帝一
野村 周平     東郷菊馬(帝一の永遠のライバル)
竹内 涼真     大鷹弾(帝一の親友となる)
間宮祥太朗     氷室ローランド(次期会長候補・2年生)
志尊  淳     榊原光明(帝一の親友かつ片腕)
千葉 雄大     森園億人(次期会長候補・2年生)
永野 芽郁     白鳥美美子(帝一の幼なじみ・恋人)
鈴木 勝大     駒光彦(氷室の親友かつ片腕)
萩原 利久     根津二四三(菊馬の腹心)
岡山 天音     佐々木洋介(大鷹弾を支える副ルーム長)
三河 悠冴     
井之脇 海     古賀平八郎生徒会副会長・3年生)
木村  了     堂山圭吾(生徒会会長・3年生)
若林  司     山羽喜一郎
榎木 孝明     総理大臣
山路 和弘     東郷卯三郎(菊馬の父親。通産省事務次官)
真飛  聖     帝一の母親
中村 育二     海帝高校の校長
吉田鋼太郎     赤場譲介(帝一の父親・通産省官僚)