ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『クソ野郎と美しき世界』(2018)










 『クソ野郎と美しき世界』(2018:園子温山内ケンジ太田光児玉裕一)をTOHOシネマズ日比谷・別館シアター13にて見る。1100円。

episode.1「ピアニストを撃つな!」(監督:園子温)
 ピアニスト・ゴローと恋におちたフジコが、大門から逃げ回るお話。
 猥雑なエロスとこ汚い色彩感があふれかえった内容で、一番つまらない。見どころは馬場ふみかの胸の谷間と稲垣吾郎のナルシストぶり。

episode.2「慎吾ちゃんと歌喰いの巻」(監督:山内ケンジ)
 歌を忘れたアーティストと歌の歌詞を食べることで生きている少女とのファンタジー
 歌詞を食べられて歌えなくなった尾乃崎紀世彦や慎吾が誰の事を暗示しているかはわかるけど、物語としてはそれだけの事で、もうちょい広がりや深みがない。それにカラフルに仕上げたとは言え、ウンコのイメージは、良くない。

episode.3「光へ、航る」
 野球選手を目指していた息子・航が死んで、その右手を移植した少女を夫婦で捜し歩くお話。
 一番映画らしい作品。さすが、尾野真千子を迎えたことだけのことはある。とは言っても、平均的なもので、感動というラストにはやや遠い。

episode.4「新しい詩(うた)」(監督:児玉裕一)
 クラブ「クソユニバース」のミュージカルショー。
 司会・進行役の池田成志が歌って踊ってしゃべって、ひとりで盛り上げてくれる。彼のこの演技を見ただけで、凡庸な『クソ野郎と美しき世界』がどんなに救われたことか、、、。


 次回作は、三人がきっちりと絡み合ったミュージカル映画を期待したい。

 この日は100席が1回目からラストの5回目まで完売でした。


2018年4月16日(月)鑑賞。
      キャスト
浅野 忠信      大門(マッドドッグ)
満島真之介      ジョー
馬場ふみか      フジコ
でんでん       屋台のおやじ
神楽 坂恵      屋台のおんな
野崎 萌香      
冨手 麻妙      
スプツニ子!     スプ博士(科学者)
稲垣 吾郎      ピアニスト・ゴロー

中島 セナ      歌喰い
古舘 寛治      尾乃崎紀世彦
  ?        尾乃崎のマネージャー
  ?        女刑事
香取 慎吾      慎吾

尾野真千子      工藤裕子(オサムの妻)
森下 能幸      優子の浮気相手
新井 浩文      沖縄の警官
健太郎        少女・光を誘拐した男
  ?        光(右手を移植した少女)
  ?        航(オサム・裕子の息子)        
草なぎ 剛      工藤オサム

池田 成志      クラブ・クソユニバースの支配人