ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『いぬやしき』(2018:佐藤信介)










 『いぬやしき』(2018:佐藤信介)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン8にて見る。1000円。
 医者から末期ガンで余命僅かと宣告された冴えないサラリーマン・犬屋敷壱郎。ある日突然、謎の墜落事故に巻き込まれて超人的なパワーを得る。また同じ事故で、高校生・獅子神皓も同様のパワーを手に入れる。そのパワーの使い方は善と悪、大きく違い、やがて二人は闘うことに、、、。
 木梨憲武がくたびれた初老のサラリーマンを好演。けれども、設定は定年前だから60歳前後なのに、その老けメイクは70歳以上に見えてしまう。また、単純ミスを繰り返して上司に叱られるシーンは、何ゆえにそんなミスを繰り返してしまうのか、もう少し丁寧に描いてほしかったな。
 同様に、皓の社会に対する反逆心理をもう少し掘り下げてほしかった。
 映画オリジナルキャラクターである刑事役の伊勢谷友介、まるっきり活躍の場もなく、何のために出てきたのか、もったいない使い方。
 さらに二階堂ふみももったいない。あんな登場ではもう少し格下の女優でも良かったのでは。
 メカニックやらCGバトルシーンに力を注いだ結果、肝心の人間描写がおろそかになってしまったのは残念でした。
 いじめられっ子の閉じこもり少年・本郷奏多が友情に厚い心優しい男として成長していく姿は、この作品の唯一の救いかな、、。


2018年4月23日(月)鑑賞。
      キャスト
木梨 憲武      犬屋敷壱郎
佐藤  健      獅子神皓
本郷 奏多      安堂直行(皓の親友)
二階堂ふみ      渡辺しおん(皓を愛する同級生)
三吉 彩花      犬屋敷麻理(壱郎の長女)
福崎那由他      犬屋敷剛史(壱郎の長男)
濱田 マリ      犬屋敷万理江(壱郎の妻)
斉藤 由貴      獅子神優子(皓の母親)
伊勢谷友介      萩原刑事(皓を追う)
渋川 清彦      (皓の父親)
河井 青葉      (渋川の現在の妻)
山本 浩司      壱郎の上司
信太 昌之      麻理のクラス担任
石丸謙二郎      警視総監
生瀬 勝久      ニュースキャスター
野間口 徹      壱郎の主治医
  ?        壱郎に命を助けられる少年
  ?        その母親
飯田 基祐      皓に最初に殺される
  ?        その妻
  ?        その娘
  ?        直行の母親
  ?        しおんの祖母
  ?        直行をイジメる同級生
  ?           〃