ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『日本の黒い夏 冤罪』(2001:熊井啓)

 『日本の黒い夏 冤罪』(2001:熊井啓)を池袋新文芸坐にて見る。『DISTANCE ディスタンス』(2001:是枝裕和)との2本立て、1100円。
 1994年6月27日に起こった松本サリン事件を題材に、一市民を冤罪へと陥れた警察捜査、マスコミ報道、そして市民の偏見の在り方を問う社会派実録ドラマ。
 高校放送部の二人が、一連の冤罪報道を検証するドキュメンタリー・ビデオ制作する、という切り口で描いている。それは、若い人にも見てもらいたい、という願いを込めてもある。しかし、『帝銀事件 死刑囚』(1964)や『日本列島』(1965)を撮った熊井啓の鋭さは、かなり丸くなってしまったなあ、という感覚は否めない。
 それにしても、マスコミ報道に煽られて、個人の家に抗議電話をかける輩はどういう神経をしているのだろうか。それらが増幅すると、戦争への道を歩み始めるのだが、、、、。

 

2018年8月12日(日)鑑賞。

 

        キャスト
中井 貴一       笹野誠(「テレビ信濃」報道部長)
寺尾  聰       神部俊夫(第一通報者)
細川 直美       花沢圭子=ハナケイ(キャスター)
北村有起哉       浅川浩司=コウジ(放送局記者)
加藤 隆之       野田太郎=ノロ(放送局記者)
遠野なぎこ       島尾エミ(高校放送部)
斉藤 亮太       山本ヒロ(高校放送部)
石橋 蓮司       吉田警部
梅野 泰靖       鈴木捜査一課長
草野  裕       警察署長
鴨川てんし       山川刑事(自白を強要する)
北村 和夫       永田威雄(神部の弁護士)
藤村 俊二       藤島教授(サリンはバケツでも作れると適当な証言をする)
平田  満       小田営業部長(放送局)
岩崎加根子       古屋教授(サリンは一日では作ることができないと断言)
根岸 季衣       大出女医(青酸カリが原因ではないと断言)
二木てるみ       神部の妻
反田 孝幸       神部の長男
皆川 香澄       神部の長女
児玉 真菜       神部の次女
佐藤 健太       佐山記者
岡村 洋一       岡野記者
三国 一夫       宮本記者
笠  兼三       柳田記者
白鳥  哲       武山記者
原崎 貴       長崎記者
村田 暁彦       瀬戸記者
西川 方啓       太田記者
今井  隆       吉沢記者
近藤  勇       木内記者
丸山 桂右       東記者
鯉沼 トキ       飯沼
宮沢  寿       社員
中川 陽子       女社員
林  伸子       女社員
中島 美奈       女社員
中村早千水       女社員
高木 珠里       女社員
川角 一郎       キャスター
山崎 美貴       キャスター
竹田 雅貴       消防広報係
小西 崇之       レスキュー隊員
中川 陽子       吉田警部の妻

草野 等坪       加藤刑事
堀田 大陸       警官
谷合芳詩美       被害者の女性
梶野みゆき       アパートの若妻
熊田 正春       テレビ局幹部
本山 璋子       女事務員
川井 勉史       男
本山  正       男
木村 雅英       男
大嶋 幸代       女