『累　かさね』(2018：佐藤祐市)

　『累　かさね』(2018：佐藤祐市)をユナイテッド・シネマ豊洲スクリーン１にて見る。1000円。

　醜い容姿に劣等感を抱いていた累(かさね)は、キスをすると顔が入れ替わる不思議な口紅を使って、女優・ニナとしての人生を歩み始める、、、、。
　おどおどした芳根京子がキスしてイキイキと輝く土屋太鳳に変身して、圧倒的な演技力を見せるところが肝ともいえる。
　でも、入れ替わっても、舞台での芝居も踊りも土屋太鳳が演じているわけで、面白みがない。芳根京子があっと驚く演技力や踊りを見せるわけではない。
　これが、最初から土屋太鳳が累に扮していたら、あっと言う変身ぶりが際立っておもしろかったのに。
　ともあれ、土屋太鳳のサロメの踊りは、必見。これを見られただけで良しとしよう。
　芳根京子は土屋太鳳の引き立て役としての出演になってしまい、残念であった。これにめげず、次回作で頑張ってほしい。

　お薦めはしません。

2018年９月８日(土)鑑賞

　　　　　　　　キャスト
土屋　太鳳　　　　　　丹沢ニナ
芳根　京子　　　　　　淵　累
横山　　裕　　　　　　烏合零太(「かもめ」の演出家)
筒井真理子　　　　　　淵　峰世(累の伯母)
生田　智子　　　　　　丹沢紡美(ニナの母親)
村井　國夫　　　　　　富士原佳雄(「サロメ」の演出家)
檀　　れい　　　　　　淵　透世(累の母親)
浅野　忠信　　　　　　羽生田釿互(ニナのマネージャー)
高橋　光臣　　　　　　「かもめ」の相手役
　　？　　　　　　　　「かもめ」の若い男性共演者
　　？　　　　　　　　「かもめ」の中年女性共演者
　　？　　　　　　　　「かもめ」のプロヂューサー
　　？　　　　　　　　「サロメ」のエロデ王
　　？　　　　　　　　「サロメ」の王妃
本田　望結　　　　　　累が小学生時代の同級生
　　？　　　　　　　　累の小学生時代