ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『実録三億円事件 時効成立』(東映東京1975:石井輝男)

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 『実録三億円事件 時効成立』(東映東京1975:石井輝男)を、国立映画アーカイブ(旧名称:フィルムセンター)長瀬記念ホール OZUにて見る。6月29日から始まった「逝ける映画人を偲んで2017ー2018」特集の1本。310円。初見。

 脚本の小野竜之助を偲んで、、、。

 当時の実録ブームに乗っかり、三億円事件の時効成立(1975年12月10日)の直前11月22日公開の日本映画界お得意のキワモノ作品。
 実録と銘打つだけあって元警視庁捜査刑事・平塚八兵衛や元捜査一課長を冒頭で登場させたりしている。
 けれども実録風はそこまでで、映画の独自の犯人像は、使い込みからギャンブル借金まみれで年上の小金持ちのヒモ状態の冴えない男。そんな男がどうやって三億円輸送ルートを突き止めたり、諸々の用意周到な計画が練ることができたのか、、、。まったく納得できない内容。それよりは、女がすべて計画立案したという設定のほうがまだましだった。
 撮影は11月上旬までぎりぎりかかり、何とか時効成立前に公開でき、さらに真犯人逮捕というケースもなかったのが幸いというべきか、、、。

 私が高校1年の時の事件、わが心の中のヒーローであり、周りの連中も同じ思いだったはず、、。それがこんなチンケな犯人像では、、、。

 なお、ポスターの横たわるオールヌードはイメージで、こんなカットはない。女湯でのオールヌードは何人もでてくるけど、、、。


89分、35mm、カラー。


2019年8月3日(土)鑑賞

     スタッフ
監 督        石井輝男
製 作        
企 画        
原 作        清水一行
脚 本        小野竜之助
 〃         石井輝男
撮 影        出先哲也
美 術        藤田 博
音 楽        鏑木 創
録 音        
照 明        
編 集        
助監督        
 〃         


   キャスト
小川真由美      向田孝子
岡田 裕介      西原房夫
絵沢 萠子      久住みどり
浜田ゆう子      西原を焼却炉で見た主婦
田中 筆子      おせい婆さん(西原の墓で遭遇)
松平 純子      松宮よし子
近藤  宏      捜査一課長

日本信託銀行国分寺支店長代理:中田博久
捜査一課長:田島義文
捜査一課長・課長代理:河合絃司
証券会社人事課長:南廣
青野刑事:滝沢双
大島:杉義一
中田資金係長:土山登士幸
巡査:福岡正剛
松田アキオと会っていたオカマ:六本木吉野
年輩の刑事:相馬剛三
眼鏡の主婦:山本緑
高橋係員:亀山達也
機動隊小林部長:山田光一
日本信託銀行国分寺支店行員:木村修
関谷運転手:横山繁
110番立川公室員:山下則夫
ヤクザ風の男:津森正夫
古川係員:岡本八郎
主婦:岡久子
多摩平の主婦:松井紀美江
公室員:森祐介
古川係員:岡本八郎
主婦:宗田千枝子
刑事部屋の刑事:山浦栄
会議室の刑事:佐川二郎
日本信託銀行国分寺支店行員:打越章之
銭湯の従業員:八百原寿子
自宅に来る刑事:五野上力
桂木の隣の刑事:畑中猛重
川崎松子:章文栄
遠藤康子:冬木みどり
遠山:田中邦衛
葛木正男:金子信雄
以下ノンクレジット
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記者:美原亮三
刑事・カメラマン:泉福之助
銀行員:高野隆志