ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『マリア・ラスニッヒ作品集』

 『マリア・ラスニッヒ作品集』(1971~1992:マリア・ラスニッヒ)を、国立映画アーカイブ2F 長瀬記念ホールOZUにて見る。310円。
Filme von Maria Lassnig
(本編 64分+インターバル 約6分)
 今年生誕100年を迎えたオーストリア人映像作家、マリア・ラスニッヒ(1919~2014)の作品集。近年再評価が著しいラスニッヒは、1960年代後半にニューヨークへ渡ってアニメーション作品を作り始め、注目を集めるようになる。フェルトペンや水彩画によるアニメーションを基調としながら、実写や写真、新聞の切り抜きなどと大胆にコラージュし、形や色をグロテスクに誇張・変形する一連の作品が描き続けるものは、見られる/欲望される客体としての女性の身体であり、その解体である。
*本作には日本語字幕は付いていません。該当回の入場時に、採録日本語テキストを配布します。
上映する16mmプリントは、正像で焼き付けたものと逆像で焼き付けたもの(いわゆる「Aワインド」と「Bワインド」)が混在していますので、Aワインド→Bワインドの順で以下のように上映。
『アイリス』→『カップルズ』→『自画像』→『手相』→『芸術教育』(以上Aワインド)→『バロックの彫像』(Bワインド)→『マリア・ラスニッヒのバラッド』
映写の関係上、各作品の間にインターバルを要するため、「マリア・ラスニッヒ作品集」の上映時間の目安は、本編の上映時間 64分+インターバル 約6分=約70分
(以上、NFAのパンフより)

10月11日(木)鑑賞

『アイリス』 Iris (1971:10分・16mm・カラー)
監督 マリア・ラスニッヒ

カップルズ』Couples (1972:9分・16mm・カラー)
監督 マリア・ラスニッヒ

『自画像』Selfportrait (1971:4分・16mm・カラー)
監督 マリア・ラスニッヒ

『手相』Palmistry (1974:10分・16mm・カラー)
監督・撮影 マリア・ラスニッヒ
音楽・声  ジョージ・ヘイワード
歌・声   ドナ・クレイグ

『芸術教育』Art Education (1976:8分・16mm・カラー)
監督。撮影・声 マリア・ラスニッヒ
 声      ロン・ウォルシュ、
 〃      ジル・ウォルシュ、
 〃      ポール・ガーツ

バロックの彫像』Baroque Statues (1974:15分・16mm・カラー)
監督 マリア・ラスニッヒ
出演 リスベット・エーベルヴァイン
〃  ウィティ・ガブリエル

『マリア・ラスニッヒのバラッド』Maria Lassnig Kantate (1992:8分・35mm・カラー・英語字幕付)
(アニモーション・フィルムズ)
監督・原作・歌 マリア・ラスニッヒ
監督      フーベルト・ジーレッキ
撮影      パウル・ブラウンシュタイナー
〃       ヨーゼフ・ネルムート

 採録プリントをもらったものの、映像を見ながら、それを読めるわけでもなく、短編はさっぱりわからず。おもにセックスについての、かなり実験的なアニメーションだということのみわかった。
『マリア・ラスニッヒのバラッド』は、監督本人が常に画面に出ていて、簡単な節回しで歌いながら内容を説明していたのがちょっと、おもしろかった。