『ONODA 一万夜を越えて』(2021:アルチュール・アラリ)を、TOHOシネマズ日比谷スクリーン9にて見る。1200円。
フィリピン・ルバング島で30年間も戦い続けた小野田寛郎旧陸軍少尉の物語。
174分という情報があったので、ジャングルの中の孤独な生活、延々と見せつけらるかと思いきや、案に相違して退屈はしなかった。
冒頭、鈴木青年が島にやって来るところを見せるが、後は一気に戦争中へと戻り、時系列的に坦々と事実と少しのフィクションを混ぜ合わせながら、興味深く描いてくれた。
小野田少尉は1974年に投降する2年前までは、部下で戦友である小塚上等兵と一緒に戦っていた、という事実を今回初めて知った。この小塚の若い頃を演じたのが、松浦祐也。私が彼を認識した頃はキモイ役が多かったが、『由宇子の天秤』(2021:春本雄二郎)でのイジメで自殺した少女の父親に扮していたように、いい役が多くなったきた。
そんなところに今回の作品、『ONODA 一万夜を越えて』の最大の収穫は、松浦祐也と言っても過言ではない。
10月10日(日)鑑賞
スタッフ
監 督 アルチュール・アラリ
脚 本 アルチュール・アラリ
〃 ヴァンサン・ポワミロ
原 案 ベルナール・センドロン
製 作 ニコラ・アントメ
撮 影 トム・アラリ
美 術 ブリジット・ブラサール
音 楽 セバスチャン・デ・ジェンナーロ
〃 エンリコ・ガブリエリ
〃 アンドレア・ポッジョ
〃 ガク・サトウ
〃 オリヴィエ・マルグリ
音 響 イヴァン・デュマ
〃 アンドレアス・ヒルデブラント
〃 アレク・ブニック・グーセ
編 集 ロラン・セネシャル
衣 裳 カトリーヌ・マルシャン
〃 パトリシア・セイブ
製作国:フランス=ドイツ=ベルギー=イタリア=日本
制作会社:
bathysphere=To Be Continued=Ascent Film=Chipangu=Frakas Productions=Pandora Film Produktion=Anti-Archive=Arte France Cinema=RAI Cinema=Proximus
製作:映画『ONODA』フィルムパートナーズ
(CHIPANGU、朝日新聞社、ロウタス)
配給:エレファントハウス
キャスト
遠藤 雄弥 小野田寛郎(青年期)
津田 寛治 小野田寛郎(成年期)
仲野 太賀 鈴木紀夫(冒険家)
松浦 祐也 小塚金七(青年期)
千葉 哲也 小塚金七(成年期)
カトウシンスケ 島田庄一
井之脇 海 赤津勇一
足立 智充 黒田
吉岡 睦雄 早川少尉
伊島 空 病気の兵士
森岡 龍 二俣分校の生徒
諏訪 敦彦 小野田の父
嶋田 久作 末廣少尉
イッセー尾形 谷口義美(二俣分校の教官・少佐)
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