『かそけきサンカヨウ』(2021：今泉力哉)を、ユナイテッドシネマ豊洲スクリーン６にて見る。1000円。
父と２人暮らしの女子高生が、父の再婚や同級生との恋愛などに揺れ動きながら成長していく。
新しい家族ができて、うまく感情をコントロールできない娘、その彼女に対して正面からきちんと向き合う父親。この娘の部屋での会話がすばらしい。静かに長い時間をかけて娘に語る真摯な気持ちがいい。
また、父の再婚相手に、初めて「これからはお母さんと呼ばせて」と娘が語りかけて二人抱擁するシーンは自然と涙がながれてくる。
娘のボーイフレンドの家庭もしっかりと描いていて、母と息子がしっかりと向き合っている。「口うるさいおばあちゃんは嫌じゃないの？」と息子。「お父さんがいない時に私が体調を崩して倒れかけた時に、すぐ駆けつけてくれて、私を頼っていいのよ、とそれ以来一緒に住んで私を支えてくれて、おばあちゃんには感謝しかないわ」と母親。
このようなやさしさあふれる家庭は素敵だ！
娘の幼なじみ５人組の関係性がこれまたいい。相手を思いやるやさしさに満ち溢れている。
今泉力哉作品でおなじみのＡはＢが好き、ＢはＣが好き、という恋愛の一方通行という関係性は、前面には出てこないが、それらしき表現は母子家庭で喫茶店でバイトしている鈴木沙樹が隆に好意を持っているというあたりかな、、。
10月18日(月)鑑賞
スタッフ
監 督 今泉 力哉
製 作 狩野 隆也
〃 小林栄太朗
〃 渡辺 和則
〃 有馬 一昭
〃 佐竹 一美
企画・プロデュース 福嶋更一郎
〃 内山 太郎
〃 宇田川 寧
エグゼクティブプロデューサー 多湖 慎一
プロデューサー 服部 保彦
〃 加藤 千穂
原 作 窪 美澄「かそけきサンカヨウ」
(角川文庫刊「水やりはいつも深夜だけど」所収)
脚 本 澤井 香織
〃 今泉 力哉
撮 影 岩永 洋
美 術 禪洲 幸久
衣 装 馬場 恭子
編 集 相良直一郎
音 楽 ゲイリー芦屋
主題歌 崎山 蒼志
「幽けき」(Sony Music Labels)
照 明 岩永 洋
録 音 根本 飛鳥
整 音 根本 飛鳥
ヘアメイク 寺沢 ルミ
助監督 滝野 弘仁
絵 画 青木 美和
タイトルデザイン Iyo Yamaura
ラインプロデューサー 三好 保洋
制作担当 森脇 健介
助成：文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)
独立行政法人日本芸術文化振興会
配給：イオンエンターテイメント
製作プロダクション：ダブ
製作幹事：メ〜テレ、テンカラット
製作：映画「かそけきサンカヨウ」製作委員会
キャスト
志田 彩良 国木田陽
井浦 新 国木田直(陽の父親)
鈴鹿 央士 清原陸(陽の幼なじみ)
中井 友望 鈴木沙樹(陽の幼なじみ)
鎌田らい樹 有村みやこ(陽の幼なじみ)
遠藤 雄斗 宮尾数人(陽の幼なじみ)
石川 恋 レマ(劇中劇)
海沼 未羽 ？ (劇中劇)
鈴木 咲
古屋 隆太 佐千代の夫
芹澤 興人 喫茶店の店長
鷺坂 陽菜 国木田陽の幼少期
和宥<かずな>
辻 凪子
佐藤 凛月
菊池亜希子 国木田美子(陽の新しい母親)
梅沢 昌代 清原絹枝(隆の祖母)
西田 尚美 清原夏紀(隆の母親)
石田ひかり 三島佐千代(陽を産んだ母親)
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