ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『明日は日本晴れ』(1948:清水宏)





 『 明日<あす>は日本<にっぽん>晴れ』(えくらん社1948:清水宏)を、国立映画アーカイブにて見る。5月3日から始まった「発掘された映画たち2022」の1本。420円。
 えくらん社の第1回作品で東宝配給。今まではフィルムが残っていないと言われていた作品が松竹の倉庫に眠っていた。1996年には16ミリプリントの存在を松竹側が把握していたらしい。東宝配給なのになぜ松竹に保管されていたのか、、、。
 素人の考えとしては、えくらん社の第2回作品『娘十八嘘つき時代』(1949:清水宏)が松竹で2月4日に公開しているので、その後は、第1回作品『明日は日本晴れ』の配給権が松竹に移ったか、あるいは東宝争議の混乱で権利があいまいになってしまったのか、、、。
 ともあれ、きれいな状態でカットもされずに65分が原版そのまま残って上映されたことは、奇跡的快挙。
 内容も、清水宏が得意とするオールロケーションで、山越えの路線バスに乗り合わせた人々の人生模様がしっかり描かれていて、素晴らしい出来栄え。なかでも、戦争で片足を失った闇の運び屋に扮した御庄正一<ごしょう しょういち>の快演。戦前はボクサーで活躍して、戦争で片足を失い、『蜂の巣の子どもたち』(1948:清水宏)から俳優になったようだ。今回の『明日は日本晴れ』では長年俳優をやっているような芸達者ぶり。以降の出演作品はあるのかな?
2022年5月5日(木)鑑賞

      スタッフ
製 作       松本 常保
監督・脚本     清水  宏
脚 本       関澤 新一
撮 影       杉山 公平
音 楽       伊藤 宣二
録 音       杉山 正明

      キャスト
水島道太郎     木野清次(バスの運転手)
三谷 幸子     柳田サチ(バスの車掌)
日守 新一     按摩・福市
国友和歌子     山端ワカ(清次の幼なじみ)
坂田源次郎     山主・金田
間山政次郎     占い師
御庄 正一     かつぎ屋
上田 熊男     かつぎ屋政作
石原ミドリ     産婆常
上田 秀男     浮浪児
荒木  忍     元老将軍
明美 京子     踊子(ワカの知り合い)


にほんブログ村ランキングに参加しています。
下記 ↓ のバナーをクリックしてください。
ブログのランキングが表示されたら、下部の「ぴくちゃあ」ロゴを再度クリックしてください。
ランキングアップに協力お願いします。

にほんブログ村 映画ブログへ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 日本映画(邦画)へ
にほんブログ村

にほんブログ村 映画ブログ 映画監督・映画俳優へ
にほんブログ村