『青春の殺人者』(今村プロ=綜映社=ATG1976:長谷川和彦)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)・小ホールにて見る。10月25日から始まった「長谷川和彦とディレクターズ・カンパニー」の1本。800円(トークショー付き)。再々見。
『青春の殺人者』(115分・35mm・カラー)
衝動的に両親を殺した予備校生・順(水谷)と幼馴染の恋人・ケイ子(原田)の虚無的な逃避行を描く。今村プロや日活で助監督経験を積み、ディレクターズ・カンパニーの発起人となった長谷川和彦の監督デビュー作。中上健次の「蛇淫」をもとに田村孟が脚本を手がけ、のちにディレクターズ・カンパニーに加わる相米慎二が助監督を担当。キネマ旬報ベストテン1位ほか各賞を総なめにし、注目を集めた。初公開時のオリジナル版は132分だが、公開翌年に再編集された115分版での上映。
以上、NFAJの解説より。
上記の、予備校生・順(水谷)、という解説は、スナック店長・順、が正しいと思う。
封切り時の11月7日(日)夜、新宿ビレッジ2で見ている。前売り800円、パンフレット250円。ATG作品の封切り館だった新宿文化は1974年に営業終了しているので、このころは新宿ビレッジ2にて公開していた。
陰惨な話で、まるっきり感情移入できなかった、というのが当時の感想であり、今回見てもその思いは変わらない。当時も思ったが、父親の死体処理を母親と行うシーン、完全な市原悦子の独壇場。セリフ回しといい、まるで舞台の芝居を見ているよう。これが監督の演出なのか、市原悦子に自由にやらせたのか、、、。
力がある監督が、40年以上も映画作品を撮っていないというのは、ほうとうに残念であり、怠慢といってもいいのでは、、、。
2022年10月25日(火)鑑賞
スタッフ
監 督 長谷川和彦
脚 本 田村 孟
原 作 中上 健次
「蛇淫」(河出書房新社刊)
企 画 多賀 祥介
製 作 今村 昌平
〃 大塚 和
撮 影 鈴木 達夫
美 術 木村 威夫
音 楽 ゴダイゴ
録 音 久保田幸雄
照 明 伴野 功
編 集 山地早智子
助監督 石山 昭信
記 録 浅附 明子
スチル 伊藤 昭裕
助監督 相米 慎二
〃 矢野 広成
〃 草水 良一
撮影助手 福元 文一
〃 栗田 豊通
〃 伊藤 昭裕
照明助手 近藤 裕康
〃 長井 広義
美術助手 丸山 裕司
〃 板村 一彦
〃 赤塚 訓
〃 花田 良知
〃 高井 紀夫
録音助手 川島 一義
編集助手 渋谷 英子
メイク 小堺 なな
製作担当 浅尾 政行
製作進行 榎戸 耕
〃 平山 秀之
公開年月日:1976.10.23
上映時間:132分
カラー/アメリカンビスタ(1:1.85)
製作会社:今村プロ=綜映社=ATG
配給:ATG
キャスト
水谷 豊 斉木順・22歳(スナック店長)
内田 良平 父
市原 悦子 母
原田美枝子 常世田ケイ子・19歳
白川 和子 ケイ子の母
江藤 潤 宮田道夫・22歳(順の高校時代の同級生)
桃井かおり 石川郁子・22歳(順の高校時代の同級生)
地井 武男 日高・24歳(道夫・郁子の大学の同級生)
高山 千草 漁師の女A(ケイ子の母の飲み友達)
三戸部スエ 漁師の女B( 〃 )
↓ にほんブログ村ランキングに参加しています。
下記 ↓ のバナーをクリックしてください。
ブログのランキングが表示されたら、下部の「ぴくちゃあ」ロゴを再度クリックしてください。
ランキングアップに協力お願いします。