ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『夢一族 ザ・らいばる』(1979:久世光彦)




以上、『夢一族 ザ・らいばる』(1979:久世光彦)より


 『夢一族 ザ・らいばる』(1979:久世光彦)を、神保町シアターにて見る。1100円。
 長年にわたって見逃していた作品をやっと見ることができ、ちょっと満足。
 かつては結婚詐欺で暮らしていた84歳のデカチン・森繫久彌と児童養護施設出身の24歳短小コンプレックス・郷ひろみ成田三樹夫が扮すると善人には見えない住職、何かわけありな妻。寺の背中合わせがストリップ小屋で、亜湖たちストリッパーの面々。市の戸籍係が内田裕也、と思いきや実はヤクザ、その相棒が伊東四朗。ストリップ小屋の常連が由利徹。と、舞台設定はバツグンである。さあ、どう料理するのか。
 しかし、出来栄えはひどいもんである。何かやらかしてくれそうで何も起きない。広げるだけ広げた風呂敷を上手くたためない状態。とっ散らかっている。併映作『トラック野郎・ふるさと特急便』(1979:鈴木則文)への観客サービスのつもりなのか、脱がなくてもよい岸本加世子まで胸をさらけ出させる始末。
 最後は収拾がつかずに火事を起こして、老人と若者二人の心が通い合った、という曖昧模糊としたジ・エンド。
 それにしても、睡眠口座の告知を個人名・住所つきで新聞広告に出すとは、1970年から1980年代はのんびりしたもんだった。
2023年6月5日(月)鑑賞

       スタッフ
監 督        久世 光彦
脚 本        田中 陽造
原 作        コーネル・ウールリッチ
企 画        俊藤 浩滋
 〃         氷川 佳助
プロデューサー    佐藤 雅夫
 〃         奈村  協
 〃         島田 昭彦
撮 影        増田 敏雄
美 術        佐野 義和
音 楽        都倉 俊一
録 音        荒川 輝彦
照 明        増田 悦章
編 集        市田  実
助監督        依田 智臣
スチル        都筑 輝孝
公開年月日:1979.12.22
上映時間:90分
カラー/シネスコ/35mm
製作会社:東映京都
配給:東映

       キャスト
森繁 久彌      雨笠治平
郷 ひろみ      マコト
内田 裕也      清水俊
岸本加世子      清水薫(やや発達障害の妹)
伊東 四朗      馬場強(ヤクザの4代目)
成田三樹夫      九十九竜道(住職)
石田 ゆり      九十九あけみ(住職の妻)
亜湖         夏目うらら(ストリッパー)
結城しのぶ      リリー花岡( 〃 )
大上留利子      マヤ( 〃 )
衣麻 遼子      ハリケーン・ローズ( 〃 )
叶 和貴子      磯村波子(マコトの幼なじみ)
金井  大      銀行の支店長
福山 象三      銀行の部長
三谷  昇      銀行の係長
舟倉たまき      女子行員
疋田 泰盛      屋台おでん屋の亭主
由利  徹      駐車場の老人
大月正太郎      募金者
桂 登志子      募金者
西田 治子      大衆酒場の女店員
新井 美子      大衆酒場の女店員
西田  良      村井刑事
志賀  勝      大野刑事
蓑和田良太      署長
石田 久美      ホステス
榊   潤      ホステス
小林 亜星      墓石工
西村 康治      大工
丸山 俊也      警官
秋山 勝俊      看守
富永佳代子      主婦

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