ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『愛に乱暴』(2024:森ガキ侑大)










以上、『愛に乱暴』(2024:森ガキ侑大)より


 『愛に乱暴』(2024:森ガキ侑大<もりがき・ゆきひろ>)を、シネスイッチ銀座スクリーン1にて見る。1200円。
 結婚数年は経ている主婦・桃子の日常が淡々と描かれている。朝のゴミ出しでは母屋に一人暮らしの義母に声掛けして義母のゴミ出しもする。夫・真守の食事は手抜きもせずきちんと作る。そんな中、近所の不審火。ゴミ集積所の向かいのアパートに住んでいる外国人をみかけたり、彼はホームセンターで働いているが不愛想。飼っていた猫がいなくなる。義母とは表面上は良好だがお互いに打ち解けてはいない。夫は生返事ばかりで一方通行の会話。週に1~2度の石鹸作り教室での講師。収入は4~5万円ぐらい。よく見るスマホSNSでの不妊治療なんだか不倫の話なんだか、、、。婦人科に受診して子宮もきれいで異常なし。生理が年々重くなると相談してもスッキリした回答は得られない、、、。
 延々と日常描写が繰り返されて、なかなか事件が起きない。いつ変化が来るのかな、としびれを切らしたころ、「会ってほしい人がいる」と夫。予想していた桃子は動じることもなく、ホテルのラウンジで夫の愛人と会う。「謝罪はいりません。今日で別れてくれればいいです」ときっぱりと桃子。しかし夫から「子どもができたんだ。離婚してほしい」。想定外の展開に「絶対に離婚しない」と宣言した桃子はホテルを飛び出す。
 ここまでだと、ちょっとくせのある桃子ではあるが、夫のあまりの仕打ちにやや同情してしまう。ところがその後の展開が、、、。
 チェーンソーで住んでいる離れの床板を切る。穴を掘る。愛ネコの死骸でも探しているかと思ったら、出てきたのはさび付いた缶。開けるとベビー服。義母が埋めたものかと思った。だって、夫婦が住んでいるとはいえ、先祖代々の顔写真が飾っている古い家で、桃子が埋めたとは思えない。そんな時、不審な物音を聞きつけて、義母がやってくる。床下に隠れる桃子。さらに愛人宅に住み始めていた夫が着替えを取りに帰ってくる。義母と夫・真守との会話から、桃子は真守と前妻を不倫・妊娠で別れさせ、後釜にすわり、結婚前に流産してしまった過去が明かされる。
 なあんだ、自業自得じゃないか。それにしても「きみと暮らしていても楽しくない。離婚してくれ」とせまるクズ夫を演じていたのが小泉孝太郎だったとは、エンドクレジットで初めてわかった。そんな彼に、これ1作で、助演俳優賞確定!
 もちろん、江口のりこは、
2024.04.19『あまろっく』(2024:中村和宏)では近松優子に扮してW主演、
2024.07.12『お母さんが一緒』(2024:橋口亮輔)では長女・弥生に扮してトリプル主演、
2024.07.26『もしも徳川家康が総理大臣になったら』(2024:武内英樹)では北条政子に扮して助演、
2024.08.09『ブルーピリオド』(2024:萩原健太郎)では美術予備校講師・大葉真由に扮して助演、
以上の4本と『愛に乱暴』を加えての5作品にて俳優賞確定!かな、、、。
2024年8月30日(金)鑑賞

       スタッフ
監 督        森ガキ侑大
脚 本        森ガキ侑大
 〃         山崎佐保子
 〃         鈴木 史子
原 作        吉田 修一「愛に乱暴」(新潮文庫刊)
製 作        太田 和宏
 〃         松本 拓也
 〃         野儀健太郎
 〃         甲斐 真樹
 〃         加瀬林 亮
 〃         前  信介
 〃         長船美和子
プロデューサー    横山 蘭平
 〃         吉田 卓麻
撮 影        重森豊太郎
美 術        松永 桂子
装 飾        岩本 智弘
音 楽        岩代 太郎
録 音        猪股 正幸
音響効果       勝亦さくら
照 明        中須 岳士
編 集        平井 健一
スタイリスト     望月  恵
ヘアメイク      澤田 梨沙
キャスティング    松井  優
俳優担当       高橋 雄三
協力プロデューサー  今渕 泰史
 〃         村田  徹
ラインプロデューサー 松村 龍一
制作担当       今井 康正
助監督        山本  亮
スチール       西山  勲
VFX          須藤 公平
デザイン       椚田  透
公開年月日:2024.08.30
上映時間:105分
カラー/スタンダード/DCP
製作会社:「愛に乱暴」製作委員会
東京テアトル読売テレビ=フェローズ=スタイルジャム=BBB=グラスゴー15=おさかな)
(製作幹事:東京テアトル読売テレビ
/制作:東京テアトル
/制作プロダクション:ドラゴンロケット
/企画協力:新潮社)
配給:東京テアトル

       キャスト
江口のりこ      初瀬桃子
小泉孝太郎      初瀬真守(桃子の夫)
馬場ふみか      三宅奈央(真守の愛人)
水間 ロン      リー(ホームセンターで働く外国人で近所のアパートに住んでいる)
青木  柚      浅尾(石鹸教室の担当)
斉藤陽一郎      鰐淵(桃子の元上司)
梅沢 昌代      今井葉子(桃子の母親)
恵田 侑典      今井大輔(桃子の兄)
倉田 奈純      今井ゆり(大輔の妻)
西本 竜樹      警察官
堀井 新太      警察官
岩瀬  亮      産婦人科
風吹ジュン      初瀬照子(真守の母親)

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