以上、『みどり女』(1986:成島出)より
『みどり女』(1986:成島出)を、国立映画アーカイブ 小ホールにて見る。1500円。「第46回ぴあフィルムフェスティバル 2024」の「自由だぜ! 80~90年代自主映画」特集の1本。
8ミリ超長編で描く不朽のSF恋愛譚!
2024年9月8日(日) 12:00 PM@小ホール
渾身作で長谷川和彦監督に弟子入り。プロ並みの技量も話題に
みどり女(140分・カラー)
1986年入選(監)成島 出(出)日野明子、琢磨裕子、原田文明
緑色の性器を持つ女・みどりと、彼女の虜になった3人の男の奇妙な同棲生活。緊迫感ある映像で衝撃のラストまで突っ走る!
以上、国立映画アーカイブの解説より
男3人と「みどり色の性器を持つ女」との危うい均衡で成り立つ生活が、壊れていく。長尺を飽きさせない構成と、その完成度を長谷川和彦が絶賛し、成島出は住み込み助監督として映画界に足を踏み出す。冒頭場面は、後の『八日目の蝉』でも踏襲されている。
以上、「第46回ぴあフィルムフェスティバル 2024」のカタログより
PFFディレクター・荒木啓子さんの舞台挨拶は「今回の企画は、PFF入選フィルム作品のデジタル保存プロジェクトからのもの。きょうの『みどり女』は140分となっていましたが、実際は127分のデジタル版でした。なぜ、短くなったかはわかりませんが、入選後も何度か編集し直しする監督もいるようなので、その例かもしれません」
とのこと。
ともあれ、140分が127分に短くなっても、長すぎる。
女が冒頭で、自分の母親のことを語る。「緑色の性器を持っていて、男5人と一緒に暮らしていた。自分の父親がその5人の誰なのか知らない。男たちは母親に夢中になっていて、自分も良く可愛がってくれた。でも母親が死んでしまうと、男たちはいつのまにか居なくなってしまった。」などと、長々と喋りつくす。
クローズアップから切り替わって、現在の奇妙な、女と男3人の同棲生活。男たちは時には口論もするが、女との三日おきのセックスにも満足している。
というようなことが延々とグダグダと続く。見ていて何度か睡魔にも襲われる。もう一人の女がどのような役柄だったかも記憶にない。よその男を殺してしまったので4人で手をつないでビルから飛び降り自殺する。けれど、なぜかしら女だけビルの上に残り、男たちは死んでしまう。
何を描きかったのか、さっぱりわからない。だいたいボーイッシュな女に魅力が感じられず、男たちがなぜ一緒にいるのかもわからない。
2024年9月8日(日)鑑賞
スタッフ
監督・制作・脚本 成島 出
撮 影 遠藤 孝史
製作年:1985年
上映時間:140分→127分
カラー/8mm/DCP
英題:MIDORI WOMAN
キャスト
日野 明子
琢磨 裕子
原田 文明
長谷川雅一
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