以上、『アット・ザ・ベンチ』(2024:奥山由之)より
『アット・ザ・ベンチ』(2024:奥山由之)を、テアトル新宿にて見る。1300円。
東京・二子玉川の川沿いにある古ぼけたベンチを舞台に、人々の何気ない日常を切り取った連作オムニバス作品。監督の奥山由之は、写真・MV・CMの世界で活動していて、今回の劇場公開が映画デビュー。『秒速5センチメートル』(2025:奥山由之)が来年秋に公開予定。弟は『僕はイエス様が嫌い』(2018)、『ぼくのお日さま』(2024)の監督・奥山大史。
第1編は、川沿いの芝生にぽつんとたたずむ小さなベンチに、広瀬すずが懐かしんで腰掛ける。幼なじみの仲野太賀を呼び出して、遊具があった公園だった頃の思い出などに会話がはずむ。
第2編は、買い物帰りの岸井ゆきと岡山天音の恋人同士の会話。それをベンチの後ろで、そっと聞く羽目になる荒川良々。その何とも言えない絶妙な雰囲気がおかしみを増してくれる。
第3編は、勝手に恋人と勘違いして追いかけてきたあげくにホームレスになった今田美桜と、その姉を心配して連れ戻しに来た森七菜との怒鳴り合い。動きや会話のバトルが激しく、二人が誰なのかすぐはわからない。化粧もせずボサボサ頭で怒鳴り散らす姉が今田美桜と認識するのにはかなり時間がかかった。それだけホームレスになりきった、ということか。
第4編は、ベンチ撤去の下調べにやってきた役所職員の草彅剛と吉岡里帆。二人が、ベンチの高さ・幅・奥行の測り方の認識違いを、ああだこうだと堂々巡りの会話。突然、早口言葉のようにわけのわからない言語でしゃべりだす。そこに「カット!」の声。カメラが引くと監督に扮した神木隆之介の監督が現れる。三人での撮影打ち合わせが始まる、と言う展開。
第5編は、再び、広瀬すずと仲野太賀の登場。明日から保育園建設が始まるため、立ち入り禁止となる、と言う会話から、なんとなく二人の明日からのために一緒に生きていこうか、というほんわかムードで終了。
5編とも楽しく飽きずに見ることができたが、しいてあげれば、第2編がおもしろかった。
2024年12月2日(月)鑑賞
スタッフ
監 督 奥山 由之
脚 本 生方 美久(第1・5編)
〃 蓮見 翔(第2編)
〃 根本 宗子(第3編)
〃 奥山 由之(第4編)
企 画 奥山 由之
製 作 奥山 由之
プロデューサー 佐野 大
撮 影 今村 圭佑
美 術 野田 花子
音 楽 安部 勇磨
録 音 佐藤 雅之
編 集 平井 健一
〃 奥山 由之
オンライン編集 土屋 瀬莉
衣 裳 伊賀 大介
ヘアメイク 小西 神士
〃 くどうあき
カラリスト 小林 千乃
制作担当 神谷 諒
助監督 鈴木 雄太
グラフィックデザイン 矢後 直規
配給宣伝協力 池田 彩乃
公開年月日:2024.11.15
上映時間:86分
カラー/ビスタ/DCP
製作会社:(制作:SPOON)
配給:SPOON
キャスト
広瀬 すず(第1・5編)
仲野 太賀(第1・5編)
岸井ゆきの(第2編)
岡山 天音(第2編)
荒川 良々(第2編)
今田 美桜(第3編)
森 七菜(第3編)
草なぎ 剛(第4編)
吉岡 里帆(第4編)
神木隆之介(第4編)
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