ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

『總輯版 天兵童子』(日活京都1941:組田彰造)




 『總輯版 天兵童子』(日活京都1941:組田彰造)を、国立映画アーカイブ(NFAJ)長瀬記念ホール OZUにて見る。4月7日(火)から始まった「発掘された映画たち2026」特集の1本。1100円。

總輯版 天兵童子(108分 35mm・白黒)
原作は吉川英治の児童小説。天から来たと豪語する少年・天兵童子(宗)が、菩提次(原)に課された修行や跋扈する悪党との戦いを経て、乱世を生き抜く姿を描いた豪華雄壮な冒険活劇。戦後に「封建主義的な天皇制至上主義に関連する美化の台詞」が削除された版であるものの、戦時下における皇国史観の残滓が見て取れる。監督の組田彰造は、久見田喬二名義で『飢えたる武士道』(1932)を手掛けて監督デビュー。原健作主演の連続活劇『まぼろし城』(1940)3部作などの後、戦後はTV時代劇を手掛けた。
(原版寄贈:日活株式会社)
1941(日活京都)(監)組田彰造(原)吉川英治(脚)嵯峨京太郎(撮)深田金之助(美)角井平吉、菊地修平(音)西梧郎(出)宗春太郎、原健作、河部五郎、島田照夫、香川良介、尾上華丈、絹川ひろみ、香住佐代子
(以上、国立映画アーカイブの解説より)

 1941年という時代背景もあってか、秀吉の家臣にと誘われても「私が仕えるのは、大君(天皇)ただひとり」と、天兵が断る。全体を通して、天皇の臣民という思想にみちあふれているのが、目立っていた。
1941.05.11  天兵童子 第一話 幼き英雄   40分/5巻/1099m
1941.06.01  天兵童子 第二話 日本の子   39分/5巻/1082m
1941.06.19  天兵童子 第三話 勇む童心   40分/5巻/1085m
1941.08.14  天兵童子 第四話 甦る力    36分/4巻/989m  
 以上4部作(155分)の総集編。約40分ぐらいカットされている。
 宗春太郎<むね・はるたろう>(1928.03.09~1961.12.21)は、香川良介の長男。3歳から子役として活躍。1943年頃に俳優を辞め、戦後は会社員となったが、33歳で病死。
 島田照夫(1918.11.23~1983.06.19)は、尾上華丈の長男。1924年に尾上助三郎として映画デビュー。1936年から島田照夫と改名。『血槍富士』(1955.02.27:内田吐夢)の次の『彦左と太助 俺は天下のご意見番』(1955.03.13:内出好吉)から片岡栄二郎に改名。1969年頃まで俳優を続けていた。
2026年4月11日(土)鑑賞

       スタッフ
監 督        組田 彰造
脚 本        嵯峨京太郎
原 作        吉川 英治
撮 影        深田金之助
美 術        角井 平吉
 〃         菊地 修平
音 楽        西  梧郎
録 音        石田  治
       キャスト
原  健作      南木菩提次
宗 春太郎      天兵童子
上田吉二郎      野上藤内
磯川 勝彦      銅八
藤川三之祐      茶店の親爺
若松 文男      海江田啄馬
前田 静男      大草能登
市川吉之介      三輪勉之介
ウエダ玲子      照坊(千尋の弟)
絹川ひろみ(多摩川特別出演)千尋
尾上 華丈      足助孫八
島田 照夫      石川車之助(盗み集団の頭)
多岐 征二      織田信長
河部 五郎      広幡中納言(千尋の実父)
団  徳麿      牢番・与吾六
小林 三夫      三吉
大国 一公      清水宗治
香川 良介      羽柴秀吉
遠山  満      黒田官兵衛
浅野象二郎      加藤虎之助
嵐 長三郎      とんまの剛吉
富士咲 実      茨木の石丸
宝田 常幸      馬蠅の文助
木下 利男      河童の弥太郎
杉本 潤一      まむしの黒
古本 隆平      眼ツバの目加市
金子  実      ちょちょんがチョッ平
丙垣 綾子      お絹
香住佐代子      佐紀姫(千尋の姉)

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