ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

上田耕一

 4月2日生まれ、上田耕一(うえだ こういち) 本名:山下耕一

 1941年、東京都板橋区生まれ。
 東京都立井草高校卒業後、新劇俳優を志す。
 1961年、「茶館」を始めとして、「センターフォワード暁に死す」(1962)、「怒りの夜」(1970)など、約10年の間に年3本ペースで公演に参加する。
 31歳の時、劇団活動に嫌気がさして舞台俳優を断念、劇団を辞め、タレント事務所に所属する。
 1974年「女子高校生殺人事件」(日本テレビ)にてテレビドラマデビュー。
 1982年、『キャバレー日記』(にっかつ1982:根岸吉太郎)にて本格的に映画デビュー。
 以後、『ぼくのオヤジとぼく』(にっかつ1983)では中原俊監督と、『すかんぴんウォーク』(渡辺プロ=シネマハウト=NCP1984)では大森一樹監督と、『OL百合族19歳』(にっかつ1984)では金子修介監督と、『タンポポ』(伊丹プロ1985)では伊丹十三監督と、『君は僕をスキになる』(東宝映画1989)では渡邊孝好監督などと、それぞれ出会い、その後はそれぞれの監督作品の常連俳優となる。

 『君は僕をスキになる』(プルミエインターナショナル=東宝映画1989.11.03公開、監督:渡邊孝好)
 クリスマス・イブをめぐって、斉藤由貴山田邦子、加藤昌也、大江千里の4人が繰り広げるラブコメディ。上田耕一は、斉藤由貴が勤める図書館の上司で登場する。
2000.05.29(月)

 上田耕一さんの最近作は、『クロスファイア』(TBS=東宝2000:金子修介)です。ラスト近く、警察の機動隊長として出演しています。
 長谷川(永島敏行)が、青木淳子(矢田亜希子)を狙撃せよと命令すると、子どもが一緒だから無理だと必死に抵抗するちょっといい役です。
 『クロスファイア』の次は、『死者の学園祭』(『死者の学園祭』製作委員会2000:篠原哲雄)です。刑事役として出演しています。公開前なのでこれ以上は触れません。でも、作品としては傑作です。『はつ恋』と甲乙つけがたいほどの仕上がりです。篠原哲雄監督は、今年一躍メジャー監督としてビックになりました。
2000.06.26(月)

 上田耕一さん、『すずらん[少女萌の物語]』(NHKエンタープライズ21=衛星劇場=松竹2000:黛りんたろう)にも出ていました。
 留萌の鰊番屋に秀次(池内博之)を捕らえに踏み込む刑事役です。網元の岩崎(中村梅之助)に袖の下を握らせられて、仕様がないなという顔をしながら意気揚々と引き揚げる役どころです。
2000.07.01(土)

 銀座シネパトスでのレイト『狼の紋章』(東宝映像=東宝映画1973:松本正志)では、羽黒(松田優作)の父(河村弘二)の子分として、上田耕一が薄いサングラスをかけて登場、犬神明(志垣太郎)と青鹿先生(安芸晶子)を殺そうとして、逆に殺られてしまう役回りでした。
 封切り当時は当然、上田耕一の存在は知らず、今回の28年ぶりでの再見で新たな確認ができました。 2001.03.17(土)

 上田耕一さん出演の最近作は、『リリィ・シュシュのすべて』(2001:岩井俊二)での中古レコード屋の店長役です。
2001.11.07(水)

 上田耕一さんは、『GO』(「GO」製作委員会2001:行定勲)にも友人・加藤(村田充)のお父さん役で出演しています。
 この父親は広域指定暴力団の親分という設定で、上田さんは子分たちに凄みをきかせつつも、ひとり息子を溺愛する親バカぶりをコミカルに演じています。
2001.11.11(日)

 さきおととい4月2日は、上田耕一(うえだ こういち)さんの誕生日でした。62歳になります。
 上田耕一さんの最近作は、『ゴジラ×メカゴジラ』(2002:手塚昌明)です。防衛庁長官・土橋に扮していました。
 平成ゴジラシリーズの中では、上田耕一さんが一番出演回数の多い俳優ではないでしょうか。
2003.04.05(土)