ぴくちゃあ通信

日本映画をメインにしたブログです。東宝映画を中心に古い作品から新しい作品まで、時には俳優を中心に話を展開します。

2006-10-01から1ヶ月間の記事一覧

『山麓』(東映東京1962:瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『山麓』(東映東京1962:瀬川昌治)を見る。 何でも自分の思い通りに事を運ぼうとする母親・山田五十鈴、事業が失敗して以降、妻のいうがままの父親・笠智衆。 長女・淡島千景は好きな人(木村功)がいたにもがかわらず、母親が打算で勧…

『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(2006:中江功)

『シュガー&スパイス~風味絶佳~』(東宝配給2006:中江功)をシネクイントの平日1回目割引1000円で見る。 これは、少年の童貞喪失物語なのだろうか? 高校を出てガソリンスタンドでアルバイトをしている少年が、一人暮らしを始める。アルバイトの同僚であ…

『横堀川』『稲妻』見逃す

ラピュタ阿佐ヶ谷での「昭和の銀幕に輝くヒロイン第30弾・倍賞千恵子スペシャル」は、『ふりむいた花嫁』(松竹大船1961:番匠義彰)、『舞妓はん』(松竹京都1963:市村泰一)の2本を見ただけに終わりそうだ。 『横堀川』(松竹1966:大庭秀雄)と『稲妻』(松竹1…

『涙そうそう』(土井裕泰)

『涙そうそう』(東宝配給2006:土井裕泰)を木曜日に日劇2で見る。 前から4列目中央に陣取る。前後左右誰も座っていない快適な環境で、思う存分、涙を流すことができた。 登場人物がみんないい人ばかりで、さわやかな感動を受ける。特に子役が素晴らしく、…

『舞妓はん』(松竹京都1963:市村泰一)

『舞妓はん』(松竹京都1963:市村泰一)をラピュタ阿佐ヶ谷で見る。 「昭和の銀幕に輝くヒロイン第30弾・倍賞千恵子スペシャル」の第3週目である。 学校時代に一緒だった橋幸夫と倍賞千恵子は、京都競馬場で何年ぶりかで再会する。二人は恋仲となるが、片や…

『旅の贈りもの/0:00発』(原田昌樹)

水曜日、銀座テアトルシネマの16:20の回にて『旅のおくりもの/0:00発』(2006:原田昌樹)を見る。 列車に乗り合わせた人々のグランドホテル形式のドラマ。私好みの作品かな?と、それにフジテレビで小倉智昭も「いい映画だ」と宣伝していたので、期待を…

『続・図々しい奴』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『続・図々しい奴』(東映東京1964:瀬川昌治)を見る。 第一部で西村晃が演じた大陸浪人の右翼馬賊は、なぜかしら多々良純に代わっている。単に西村晃のスケジュールが合わなかっただけと思うが、このほうがよかったと思う。戦後の明る…

『図々しい奴』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『図々しい奴』(東映東京1964:瀬川昌治)を見る。 小学6年で母親が死に天涯孤独になった小田切人(おだきりひと)は、岡山の若様(杉浦直樹)と知り合い書生となる。岡山一中を5回も落第した切人は、勉学に見切りをつけて、東京に遊学し…

『アッと驚く為五郎』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『アッと驚く為五郎』(松竹1970:瀬川昌治)を見る。 もっとハチャメチャかなと思ったら、意外としっかり為五郎一代記風に仕上げている。 関東大震災の日にブリキ職人の五男坊として生まれた為五郎の半生を、講談調の解説でその時々の…

『馬喰一代』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『馬喰一代』(東映東京1963:瀬川昌治)を見る。 いやあ、力強い傑作です。斎藤一郎の『眠狂四郎』ばりのビヨヨーンの旋律がさえわたる音楽に乗って展開する父親と息子の一代記。三國連太郎が絶品です。それに絡む新珠三千代が素晴らし…

『出口のない海』(佐々部清)

『出口のない海』(松竹配給2006:佐々部清)をやっと見る。 良心作である。しかし、感動は得られない。部分部分は悪くはない。それが大きなうねりとして、見るものに押し寄せてこない。登場人物たちに熱い思いが出てないからだろう。 例えば、市川海老蔵と上…

『次郎長社長と石松社員』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『次郎長社長と石松社員』(ニュー東映東京1961:瀬川昌治)を見る。 初見である。これまた楽しく愉快な作品である。 下着メーカーの新入社員・石松(中村賀津雄)は社長・長五郎(進藤英太郎)の顔を知らない。そんな二人がひょんなことか…

『瀬戸はよいとこ/花嫁観光船』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『瀬戸はよいとこ/花嫁観光船』(松竹1976:瀬川昌治)を見る。 封切り以来の再見か、3回目か。何度見てもおもしろい。受けがしっかりしているから笑いがはじけるのだ。 フランキー堺と朝丘雪路の元漫才夫婦、雪路の妹・日色ともゑと…

『喜劇・頑張らなくっちゃ!』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『喜劇・頑張らなくっちゃ!』(松竹1971:瀬川昌治)を見る。 フランキー堺扮する人情味あるおまわりさんが、父親のいない赤ちゃんを抱えるビーバーの面倒を何くれとなく見てあげるというお話。 妹の倍賞千恵子は本署広報課勤務の婦警…

『非情都市』(鈴木英夫)

フィルムセンターにて『非情都市』(東宝1960:鈴木英夫)を見ました。やっと見ることができ満足。おまけに予想以上におもしろく幸せいっぱい。 見終って時計をみたら20時30分、緊迫感あふれる画面作りでスピーディーに進み、89分に凝縮された職人芸に脱帽です…

『単騎、千里を走る。』(チャン・イーモー)

『単騎、千里を走る。』(2006:チャン・イーモー)は、高倉健のみを見られればそれで満足という作品。チャン・イーモーが高倉健を主演にして撮ってみたかったというそれだけ。 高倉健と中井貴一の親子関係のドラマが見たかったなあ。2006.05.20(土) 「単騎、千…

『THE有頂天ホテル』(三谷幸喜)

『THE有頂天ホテル』(フジテレビ=東宝2006:三谷幸喜)、人気俳優が勢ぞろいしてお話が楽しく展開しておもしろい。 でも、これだけの豪華キャストで、ひとりとして印象に残る人がいないのはどうしたことだろう。みんなを均等に扱ったせいで、個々の見せ場は…

『輪廻』(清水崇)

『輪廻』(2006:清水崇)は、みごとにだまされたという快感が心地良い。 また、優香の迫真の恐怖演技を見るだけでも価値あり。2006.05.14(日)

『みみずく説法』(久松静児)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて『みみずく説法』(東京映画1958:久松静児)を見ました。森繁久彌が原作者・今東光をもじった今野東吾和尚に扮し、彼を狂言回しにして河内の個性豊かな人々のエピソードを描いています。「悪名」の朝吉親分(曾我廼家明蝶)も登場します。…

『潮騒』(谷口千吉)

やっと『潮騒』(東宝1954:谷口千吉)を見ることができました。『潮騒』(東宝1971:森谷司郎)での朝比奈逸人と小野里みどりも真っ黒に日に焼けていたけど、久保明・青山京子のコンビはほんとに真っ黒で、その島に暮らしている印象を受けました。2006.01.09(月)

三船敏郎1

今年に入って三船敏郎出演作品を見たのは、下記の通り。1月3日『潮騒』(東宝1954:谷口千吉)1月26日『東京の休日』(東宝1958:山本嘉次郎)3月29日『日本の首領・完結篇』(東映京都1978:中島貞夫)5月26日『座頭市と用心棒』(勝プロ=大映1970:岡本喜八…

『LOFT/ロフト』(黒沢清)

水曜日、テアトル新宿にて『LOFT/ロフト』(2006:黒沢清)を見る。 黒沢清作品なので例によっておもしろくはない。中谷美紀、豊川悦司、西島秀俊が出ているから見たようなもの。それでも中谷美紀が何物かにおびえるシーンはさすがに見せてくれる。充分す…

『ぽんこつ』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて、『ぽんこつ』(東映東京1960:瀬川昌治)を見る。 これまた、楽しい快作、瀬川監督のデビュー作である。 自動車解体業(ぽんこつ屋)の住み込み工員である江原眞二郎は、女子大4年で医者の娘・佐久間良子に一目惚れ。佐久間と小林裕子の…

『乾杯!ごきげん野郎』(瀬川昌治)

ラピュタ阿佐ヶ谷にて「瀬川昌治の乾杯ごきげん映画術」が、8日から始まった。まずは『乾杯!ごきげん野郎』(ニュー東映東京1961:瀬川昌治)を見る。 鹿児島の桜島が見える養鶏場で働く梅宮辰夫、南廣、今井俊二、世志凡太の4人組はコーラスが上手。東京に…

『ストロベリーショートケイクス』(矢崎仁司)

水曜日、シネアミューズ・イーストにて『ストロベリーショートケイクス』(アップリンク=キュービカル・エンタテインメント配給2006:矢崎仁)を見る。超満員である。 4人の女たち(里子、秋代、ちひろ、塔子)の仕事、恋愛、将来への夢などの思いをじっくりと…

『フラガール』(李相日)

『フラガール』(シネカノン2006:李相日)を見る。水曜日午前10時30分、アミューズCQN1は満員である。 ラストのフラダンスは圧巻!!ノリノリで涙を流して感動してしまった。 松雪泰子は『子ぎつねヘレン』に次いで好演。 蒼井優のうまさは織り込み済みだが…

『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)

『夜のピクニック』(松竹配給2006:長澤雅彦)、2日夜に丸の内ピカデリー1で見てきました。 いい映画です。登場人物、ひとりひとりへの愛情あふれる目配せが感じられます。さすが、長澤雅彦監督、演技のつけ方がうまい。 多部未華子と石田卓也の目がいい。…

『UDON』(東宝配給2006:本広克行)

9月25日(月)、舞浜シネマイクスピアリのレイトにて『UDON』(東宝配給2006:本広克行)を見る。 長い。ここで終わりだろうと思うと、まだ続き、こんどこそと思ったら蛇足が続き、、、。 さぬきうどんがブームになる展開は、画面を何分割にもしてあれよあれよ…

佐藤允1

今年に入って佐藤允出演作品を見たのは、下記の通り。 6月12日『血と砂』(三船プロ=東宝1966:岡本喜八)7月15日『結婚のすべて』(東宝1958:岡本喜八) 7月18日『あゝ陸軍隼戦闘隊』(大映東京1969:村山三男)9月18日『脱獄囚』(東宝1957:鈴木英夫)9月2…